2020年10月24日

糖尿病患者にとって緑茶とコーヒーは体に良い

糖尿病患者にとって緑茶とコーヒーは体に良い
 
Additive effects of green tea and coffee on all-cause mortality
in patients With type 2 diabetes mellitus: the Fukuoka Diabetes Registry
 


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 糖尿病は心血管疾患、癌、骨折などの危険を伴います。
最近では糖尿病治療薬の進歩は画期的ですが、それでもなお運動やダイエットなどのライフスタイルの
重要性には変わりありません。
 緑茶とコーヒーが体に良いことは以前より言われていますが、糖尿病患者に限定しての研究はあまり
ないとのことです。

 今回日本発の研究が雑誌BMJに掲載されていましたので、纏めてみました。


1) 4,923人の糖尿病患者  (男性2790人、女性2133人)
   平均年齢は66歳   追跡調査を5年以上行っています。
   経過期間中に309人の死亡がありました。114人が癌、76人が心血管疾患でした。

2) 【緑茶に関しては】    飲まない人;607人  1カップ;1,143人
                          2~3カップ;1,384人  4カップ以上;1,784人
   【コーヒーに関しては】  飲まない人;994人  1カップまで;1,306人
                          毎日1カップ飲む人;963人  2カップ以上;1,660人

3) 結果
   危険率は、緑茶では飲まない人を1.0としますと
   1カップ;0.85   2~3カップ;0.73   4カップ以上;0.60
   コーヒーでは飲まない人を1.0としますと
   1カップまで;0.88   毎日1カップ飲む人;0.81   2カップ以上;0.59
   コンビネーションで見ますと、両方共飲まない人を1.0として
   緑茶を4カップ以上+コーヒーを2カップ以上飲む人の危険率は、0.37となります。




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4) 考察
   生物学的検索はしていないが、緑茶には抗酸化作用、抗炎症作用があり、コーヒーには心血管疾患
   に有害事象もあるが、ポリフェノールが含まれておりインスリン生成やインスリン感受性に作用して
   いる。
   本研究は日本に限定的な要素もある。
   例えば、緑茶は日本特有である。






私見)
 ダブルスタンダードを得意技としています私は、朝食にはホットコーヒー、仕事中には生茶、
 午後にアイスコーヒーで一服、夕飯には温かい緑茶を・・・。







Additive effects of green tea and coffee on all-cause mortality in patients with type 2 diabetes mellitus_ the Fukuoka Diabetes Registry.pdf












posted by 斎賀一 at 17:38| Comment(0) | 糖尿病

鼻腔検体採取における留意点等について

                鼻腔検体採取における留意点等について
    <事務連絡>



    厚労省より新型コロナに対する検査時の注意勧告が出ております。
    各自徹底しましょう!!

    なおインフルエンザ流行期に備え、患者さんの問診、動線を再確認してください。







    【事務連絡】「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針.pdf










posted by 斎賀一 at 17:00| Comment(0) | 感染症・衛生

2020年10月23日

空腹療法(time-restricted eating)の効果は?

空腹療法(time-restricted eating)の効果は?
 
Effects of Time-Restricted Eating on Weight Loss
and Other Metabolic Parameters in Women and
Men With Overweight and Obesity



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 巷では空腹療法が叫ばれています。
一日の食事の時間を制限し、それ以外の時間帯は空腹状態にします。
ネットでは下記の図の様になります。
一日で空腹の時間を設けてやると、体がリフレッシュするからとの理論です。
必ず朝食をとる人は仕事ができる人とのイメージもあり、一日2食では却って相撲取りの様に肥満になると
説明してきました。空腹療法は真逆の考えです。




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         21023-3.PNG  ←クリックで拡大
                 


        
 
 雑誌JAMAより、空腹療法に対して批判的論調の論文が出ています。

1) 対象は18~64歳のBMIが27以上か肥満の116人です。
   Time-restricted群(午前12時から午後8時までは自由に食事や間食をとってよいが、午後8時から
   翌日の午前12時までは絶食とします。)と、従来の食事である3食を取る従来群に振り分けて、
   12週間調べました。

2) 主要転帰は体重減少です。二次転帰は脂肪量、脂質、空腹時血糖です。
   結論的には、time-restricted群と従来群で体重減に差はありませんでした。
   また、二次転帰においても明白な差は認めていません。
   ただし、四肢の脂肪量はtime-restricted群の方が減少していました。
   対面コーホートではtime-restricted群の方が体重減少がありました。

3) 筆者は空腹療法(time-restricted)に目立ったダイエット効果はなく、推奨していません。





私見)
 三食と休憩時間に羊羹や果物を食べてリフレッシュしている私は、時々胃に申し訳ないと思っては
 いますが、この年になって体力勝負と覚悟していますので、この論文を尊重したいと思います。
 更にお腹の脂肪が減るならともかくとしまして、足腰が弱くなっては何にもなりませんし、ダイエットは
 人生の嗜好でしょうか?







Effects of Time-Restricted Eating on Weight Loss.pdf








posted by 斎賀一 at 20:20| Comment(1) | 小児科