2024年02月17日

キムチは肥満予防

キムチは肥満予防

Association between kimchi consumption and obesity based on BMI
and abdominal obesity in Korean adults: a cross-sectional analysis



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 キムチのお国、韓国からの報告です。

1) 2004年から2013年までの調査です。
   40〜69歳の115,726人が対象です。
   肥満はBMIが25以上、腹部肥満はウエスト周囲長が男性で90cm以上、
   女性で85cm以上としています。
   キムチの摂取量をアンケートで調べています。

2) 結果
   キムチの摂取量が1回/日以下の人と比べて1〜2回/日の人は、肥満の発生率が0.875で
   2〜3回/日の人は0.893でした。
   男性の場合は白菜キムチを多く食べると、肥満と腹部肥満が10%減少しています。
   大根キムチでは中等量摂取で男性は8%、女性で11%の腹部肥満の減少がありました。

3) 考察
   キムチを1〜3回/日摂取では、男性の場合は明らかに肥満が減少しています。
   しかしその効果はJカーブで、5回以上/日取ると肥満は若干増加傾向です。
   キムチを多くとると、それにつれて食事のカロリーも増加してしまいます。
   特に女性の場合は、キムチを多くとる人は運動量が減っている傾向でした。
   キムチと「ごはん」とは相性が良いようで、肥満のリスクが増加します。






私見)
  キムチの好きな、おなかの出ている私は今後、一日一回は食べようと思います。







キムチ 本論文.pdf












posted by 斎賀一 at 13:29| その他

2024年02月16日

正常圧水頭症に新名称ハキム病の提案

正常圧水頭症に新名称ハキム病の提案



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 医療ネットによると特発性正常圧水頭症(iNPH)に関して、スウェーデンより新名称の提言が
あったようです。
特発性水頭症をハキム病(Hakim)として、慢性水頭症を7分類するとの提案です。
アルツハイマー病やパーキンソン病と同様に、特発性水頭症をハキム病として国際的な認知度を
高める事を目的としています。
慢性水頭症は、下記の7分類としています。


@Hakim's disease(ハキム病)
 従来のiNPH。発症年齢は平均75歳で、歩行・平衡障害、物忘れ、尿失禁の3つの症状が進行
 する。

AEarly midlife hydrocephalus
 発症年齢は40〜50歳代。ハキム病と同じ症状に加え、頭痛、視野異常、めまい、失神などが
 生じる。脳室拡大が顕著。

BLate midlife hydrocephalus
 60〜75歳までに発症。ハキム病の症状に加え、頭痛、視野異常なども呈する。
 脳室拡大が顕著。

CSecondary hydrocephalus
 くも膜下出血、脳腫瘍、重症頭部外傷、髄膜炎などの脳疾患に続いて発症する。

DCompensated hydrocephalus
 脳室拡大が顕著であるにもかかわらず、頭痛などの軽微な症状出現または無症状が大半。
 山形大学の研究グループが提唱したasymptomatic ventriculomegaly with features of
  iNPH on MRI(AVIM)も含まれる。

EGenetic hydrocephalus
 家系内で慢性水頭症が複数発症するなど、遺伝的要因が強く示唆される。
 または疾患関連遺伝子が同定されたもの。

FTransitioned hydrocephalus
 幼少期に水頭症と診断され、成人期に移行したもの。


Uptodateにて勉強してみました。

特発性水頭症は年齢と共に有病率が増加し、60歳以上の成人が多い。
高血圧、冠動脈疾患、末梢動脈疾患、およびその他の血管危険因子は、認知症の有無にかかわら
ず特発性水頭症患者の間で高い頻度で発生します。
特発性水頭症の患者は、MRIで脳室周囲白質病変の有病率と重症度が予想よりも高くなって
います。特発性水頭症の一部の患者は、後に神経変性認知症と診断される事があります。
アルツハイマー病などの神経変性が、心室拡大に関与している事と類似しています。

・特発性水頭症は、歩行困難、認知障害、尿失禁の3つの主要な特徴が古典的に説明されて
 います。これらの症状は、前頭葉および脳室周囲白質路の補助運動領域、特に前頭葉を補助
 する機能障害から生じると考えられています。
 歩行困難だけのこともありますが、失禁または認知障害を伴わないこともあります。
 また、初期では尿失禁ではなく切迫感です。
 特発性水頭症の患者はゆっくりと動き、小さな一歩を踏み出し、多くの場合、歩幅を広く
 踏み出します。
 パーキンソン病の歩行は特発性水頭症の歩行に似ているかもしれませんが、狭い歩幅です。
 パーキンソン病の他の特徴で非対称性、安静時の振戦、顔の表情の低下、手や腕の動きの
 運動緩慢などの特徴は、通常は特発性水頭症患者には見られません。
 NPHの認知障害は数か月から数年かけて進行し、通常は歩行機能障害の発症後に発症します。
 精神運動の鈍化、注意力と集中力の低下、実行機能障害、無感動です。
 定義上は特発性水頭症の患者は正常圧です。
 従って、原則として臨床症状は頭痛、吐き気と嘔吐、視力低下、乳頭浮腫はありません。







私見)
 歩行障害では経過観察により、MRIの検査が必要の様です。







特発性正常圧水頭症、新名称を提案.pdf









posted by 斎賀一 at 18:45| 脳・神経・精神・睡眠障害

2024年02月13日

梅毒・CDCより

梅毒・CDCより

CDC Laboratory Recommendations for Syphilis Testing, United States, 2024



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 アメリカのCDCから、梅毒に関するガイドラインおよび勧告が出ています。
2021年から2022年にかけて全てのステージで17%増加で、それに従い先天性梅毒も30.6%の
増加率です。早期診断、早期治療を勧告しています。
診断方法は進歩していますが、検査薬の不足がアメリカでは続いているそうです。
迅速診断も可能となっています。
自宅での迅速診断もあるようですが、製造元の信頼性も問題です。
郵送での検査機関もネットでは紹介されていますが、やはり信頼性を重視するべきです。
自治体では無料で迅速診断をしている所もありますが、市原市の保健所には直接お問い合わせ
ください。
本院では迅速診断をしていませんので、診察時にプライベートで診察医にお話しください。
守秘義務のため、今後は外来での検査結果のお渡しは封筒に入れての対応を致します。

追伸・今日の臨床サポートより
初回血液検査が陰性でも梅毒の存在を疑う場合には、感染後4週間してから再検査を行なう。
なお、血清学的検査には非トレポネーマ抗体検査とトレポネーマ特異的抗体検査があり、役割と
特徴が異なる。
「梅毒かどうか」を見るのが梅毒トレポネーマ特異的抗体検査であり、「梅毒の活動性があるか
どうか」を見るのが非トレポネーマ抗体検査である。
非トレポネーマ抗体検査は抗体価が病勢を反映することが有利な点であるが、さまざまな病態で
偽陽性や偽陰性を示すため、梅毒トレポネーマ特異的抗体で確認することが必要である。
トレポネーマ特異的抗体検査(TPHA・FTA-ABS・梅毒トレポネーマ特異的IgGなど)は、感度・
特異度共に優れるが、抗体価は病勢とは関連せず、治療後も1度陽転化した後は生涯陽性が
持続する。
非トレポネーマ抗体検査(RPR・VDRL・ガラス板法など)は、感度・特異度共に劣るが、抗体価
が病勢の指標となる。治癒後には基本的に陰性化する。





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梅毒 CDC.pdf

1 Abbott.pdf

2 郡山市公式ホームページ.pdf

3 市原保健所.pdf









  
 
posted by 斎賀一 at 18:51| 感染症・衛生