2022年11月22日

不眠の私に吉報・眠れなくても死なない

不眠の私に吉報・眠れなくても死なない

<短 報>


 最近、中途覚醒で目が覚めてしまいます。
年のせいか、昔の嫌な思い出が夢に出てくるせいなのか分かりませんが、今、朝の5時にパソコン
に向かっています。
医療ネットのメディカルトリビューンに睡眠時間と死亡との関係が載っていたのを思い出して
ブログしています。
原文を読む気が起きませんので、ネット情報だけを記載して簡単に安堵し、今回は深読みはしま
せん。





       41122.PNG



 病気の頻度は睡眠が7時間がベストですが、まあ6時間前後寝ていれば良しとしましょう。







       41122-2.PNG





  
 青の病気の発生がない人も茶色の病気の発生が多い人も、中央値がややずれるだけで
 しょうか。
 よく寝れる妻に、私はかの地でそう待ちぼうけを食らわないかもしれません。









不眠 寿命Association of sleep duration at age 50, 60, and 70 years with risk of multimorbidity in the UK_ 25-year follow-up of the Whitehall II cohort study.pdf



短時間睡眠は死亡と関連せず.pdf   











posted by 斎賀一 at 19:18| 脳・神経・精神・睡眠障害

2022年11月18日

パーキンソン病の早期の症状

パーキンソン病の早期の症状

Widening the Spectrum of Risk Factors, Comorbidities,
and Prodromal Features of Parkinson Disease



41119.PNG



 パーキンソン病の典型的な症状からは診断は容易ですが、進行が緩徐のため初期の微細な
所見からは、時に診断が遅れてしまうことがあります。
早期診断を旨としていますが、何をもって診断をするのか振り返ると迷うことがあります。

 今回、パーキンソン病の早期所見を調べた論文が掲載されています。
それは確定診断の6年前から出現しているとしています。


1) 2011〜2020年にかけて、138,345人のパーキンソン病患者と276,690人のマッチング
   したコントロール群とを比較しています。
   経過観察は6年間、53%が男性、標準年齢は75歳


2) それぞれの前駆症状にスポットをあててブログしてみます。


   ・手振戦


       41119-2.PNG

   
   比較的高率で前駆症状として認められますが、コントロール群でも1%認められます。 
   危険率は4.49



  ・歩行障害


       41119-3.PNG

     
    肩関節痛と頚部痛の合併が前駆症状として認められますが、関節のこわばり
    (stiffness)はなく一般的な関節症との鑑別点となります。



  ・無嗅覚


       41119-4.PNG

  
   嗅覚障害は一般にも認められますが、無嗅覚となるとパーキンソン病の前駆症状と
   なり得ます。


 
  ・皮膚感覚障害


       41119-5.PNG

    
      皮膚疾患として、脂漏性皮膚と乾癬との関係も明らかになっています。
      皮膚の感覚障害は今後の研究が待たれます。



  ・便秘


       41119-6.PNG    
 


  ・めまい


       41119-7.PNG 
     
     
          疲労感、めまいは比較的多く、10%です。



  ・下肢むずむず脚症候群


       41119-8.PNG

     
     色々な原因で起きるため、一般的にも認められます。
     従って前駆症状として捉えるかは議論が多いようです。 危険率は3.37です。



  ・睡眠時無呼吸症候群


       41119-9.PNG
     


  ・睡眠時随伴症


       41119-10.PNG

      
     不眠は一般的傾向です。RBD(レム睡眠行動障害)は一般的に認知度が低い
     疾患ですが、実際にはパーキンソン病との関連が指摘されています。  



  ・うつ状態


       41119-11.PNG  
  

   
  ・統合失調症


       41119-12.PNG

     
          危険率は4.00です。



  ・双極性障害(躁うつ病


       41119-13.PNG

      
          危険率は3.80です。




3)その他
  ・低血圧は比較的まれです。
  ・てんかんの危険率は2.26、聴力障害は1.14、片頭痛は1.21、関節炎は1.21、
   逆流性食道炎は1.29、アルコール依存症は1.62、頭部外傷は1.32です。
   逆に喫煙は0.92と減少させます。

  以前よりよく言われている関連疾患としては、U型糖尿病、胃腸疾患(腸管の神経叢から
  中枢神経系への病態の進展が想定されています。)、認知機能の障害(レビー小体が
  線条体と線条体外に影響する。)があります。
  この事は、パーキンソン病が脳以外の消化管やその他の器官に病態を形成する事を意味
  します。
  (その他の合併症は原文を参照してください。)









私見)
 パーキンソン病は実地医家にとってかなり手ごわい疾患です。
 再度勉強してブログします。
 取り敢えず、下記に日本のガイドラインへのアクセスを示します。



 https://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson_2018.html








パーキンソン JAMA (3).pdf










posted by 斎賀一 at 21:59| 脳・神経・精神・睡眠障害

2022年10月19日

ギラン・バレー症候群の先行感染

ギラン・バレー症候群の先行感染

An International Perspective on PrecedingInfections
in Guillain-Barré Syndrome



41019.PNG
 


 ギラン・バレー症候群(GBS)とは、先行感染などにより惹起された自己免疫機序による
急性炎症性ニューロパチーです。
臨床症侯は急性進行性の運動障害が主体ですが、感覚神経障害や自律神経障害を伴う事も
あります。
先行感染から1週間程度で発症することが多く4週以内に症侯のピークを迎え、その後、
自然回復傾向を示します。多くの症例では2週以内にピークとなります。
自然回復も期待できますが、重症度は軽微な筋力低下に留まる例から、呼吸筋麻痺を来たし
人工呼吸器装着を必要とする例まであり様々です。
脳神経障害の合併率は報告により幅がありますが、顔面神経麻痺(約50%)が最も多く、
次いで球麻痺(延髄にある脳神経核が障害され、口・舌・喉の運動障害によって起こる
症状である。構音障害、嚥下障害、呼吸や循環の障害が生じる。)(約30%)、
眼球運動麻痺(約20%)の順となります。
特に両側性顔面神経麻痺ではGBSを疑うべきです。感覚障害は、運動症状に比べると軽微
ですが、自覚的なしびれ感を含めると90%以上に認めるられ、疼痛の強い症例も存在します。
                          
                           ;以上、今日の臨床サポートより


今回、先行感染の頻度に関しての論文が出ていますのでブログします。


1) 768例のギラン・バレー症候群を対象にしています。
   314例が先行感染を同定しています。
   ・キャンピロバクタが228例(30%)
   ・マイコプラズマ肺炎が77例(10%)
   ・サイトメガロウイルスが30例(4%)
   ・E型肝炎ウイルスが23例(3%)
   ・EBウイルスが7例(1%)

2) 症状としては
   ・脱力感が89%
   ・低反射または無反射が88%
   ・感覚運動系が61%
   ・純粋な運動系は20%

3) 地域や国により症状や頻度が異なります。





私見)
 ギラン・バレー症候群は軽症例や病初期での診断には困難を極めることがあります。
 自然治癒も含めると診断を見逃していることがあるかもしれません。
 実地医家にとっては心する疾患の一つです。
 教科書から勉強し直す予定です。







本論文 ギランバレー症候群.pdf

ギランバレー症候群.pdf












posted by 斎賀一 at 17:19| 脳・神経・精神・睡眠障害