2019年07月11日

ヨーグルトを食べると大腸がんの予防になる?

ヨーグルトを食べると大腸がんの予防になる?
 
Yogurt consumption and risk of conventional
and serrated precursors of colorectal cancer



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 雑誌GUT-BMJに、ヨーグルトの効用が載っていましたので紹介します。
full textを見ていないので、summaryとmedpage todayより記載してみます。

 前知識として、従来のポリープ(腺腫性)から癌になる経路と、第二の経路として鋸歯状ポリープが
 あります。ハイリスクのポリープとしては、1cm以上、絨毛状、3個以上、高度異型性が挙げられます。


1) ヨーグルトに大腸がんの予防効果があると言う研究は以前からありましたが、前癌状態である
   ポリープとの関連性に関しては、あまり報告がありませんでした。

2) 大腸ファイバーの検査を実施した男性32,606名と、女性55,743名を対象にしています。
   期間は1986~2012年です。
   4年毎のヨーグルトを含めた食生活と、ライフスタイルを調査しています。

3) 男性では5,811個の腺腫性ポリープ、女性では8,116個の腺腫性ポリープが見つかっています。

4) ヨーグルトを1週間に2回以上食べると、腺腫性ポリープの危険率は0.81に減少
   ハイリスクのポリープに対しては、26%のリスク減少でした。
   鋸歯状ポリープに関してはハッキリした効果はありませんでした。
   また、女性に関しても明白な差は認められませんでした。





私見)
 medpageにもありますが、ヨーグルトを食べる人はライフスタイルも健康的で、ヨーグルトだけの効果
 とは断定できないとする見解もあります。ヨーグルトを食べて喫煙をして、牛肉をいっぱい食べたらどう
 なるのかとの揶揄的なコメント内容が載っていました。
 何はともあれ、私は朝食と寝る前にヨーグルトを摂っています。






1 ヨーグルト 大腸癌.pdf

2 ヨーグルト 大腸がん _ Medpage Today.pdf













posted by 斎賀一 at 16:58| Comment(1) | 癌関係

2017年08月19日

癌の早期発見が数滴の血液で判明・近未来

癌の早期発見が数滴の血液で判明・近未来

Direct detection of early-stage cancers using circulating tumor DNA



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 外国からの報告によりますと、癌細胞由来のDNAを測定し早期に癌が発見できるそうです。
乳癌、結腸癌、肺癌、卵巣癌の同定率が下記に記載されています。



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 一方、日本でも血液からの癌診断をRNAから行った研究結果が出ており、マスコミでも取り上げられて
いますのでご承知いただきたく思います。
 (下記のPDFを参照ください。)

 また、患者さんから質問されますアミノインデックス関連は、疑いを調べる検査であって、却ってその後の不安材料にならないかと危惧いたします。
これも下記のドクターサロンからのPDFを添付しましたので、参照ください。



私見)
 確かに近い将来には、癌が数滴の血液で診断できそうです。
 しかし保険適応は難しいと思いますので、その適応基準も問題となりそうです。




eaan2415.full.pdf


血液1滴、がん13種早期発見…3年めど事業化 _ yomiDr. _ ヨミドクター(読売新聞).pdf


アミノインデックス.pdf








posted by 斎賀一 at 15:05| Comment(1) | 癌関係

2017年05月09日

癌の治療中における急性腎障害

癌の治療中における急性腎障害

n engl j med 376;18 nejm.org May 4, 2017
 


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最近、急性腎不全の用語の代わりに、急性腎障害と言う病名を用いる事になったようです。(それぞれの
区別もあるので下記にPDFを掲載しました。)高齢化社会になり、また疾患や治療内容も変化しています。
ドクターサロンにも詳しく記載されていますので参照してください。



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                                 薬局薬剤師ブログ より



 今回、NEJMより癌の治療中の急性腎障害についての総説が出ましたので、まとめてみました。


 1) 癌の症状が顕在化している場合は、54%にまで急性腎障害の病態を呈する。

 2) 血液関連の悪性腫瘍は60%
    腫瘍細胞が腎臓に循環して(infilt)起る事は数パンセントと稀で、その他にも様々な要因(浸潤、
    圧迫)があるようです。
    高血圧があり側腹部痛と血尿を伴っている場合は、急性腎障害を疑う。

 3) 多発性骨髄腫は20〜50%
     腫瘍が産生する蛋白質(free light-chain)が尿細管を閉塞することが原因
     高カルシウム血症、高尿酸血症も尿細管障害を引き起こす。

 4) 腎癌の手術後
    腎臓を全摘すると急性腎障害の率が増加

 5) 腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome)
    腫瘍そのものが原因な事もあるが、抗がん剤により腫瘍細胞が破壊され、様々な物質が癌細胞
    から放出されて腎障害を誘発する。
    その他にも高カリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、低カルシウム血症
    などが関与する。

 6) 高カルシウム血症の関与
    特に肺の扁平上皮癌では20%が起こる。

 7) 抗がん剤は腎臓の色々な部位に作用して急性腎障害を引き起こす。



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8)予後
  あるデータによると60日の生存率は14%と低い。
  よって早期の診断と、透析の実施の判断を患者と相談しなくてはならない。




私見)
 筆者も述べていますが、急性腎障害を呈している場合に抗がん剤が唯一有効なこともあり、その兼ね
 合いが難しいようです。
 症状が顕在し且つ抗がん剤治療を行っている患者さんに対しては、電解質、尿酸等を含めた腎機能を
 十分に観察しなくてはならないと肝に銘じました。




急性腎障害診療の進歩.pdf

癌患者における腎障害 onconephrology.pdf

薬局薬剤師ブログ.pdf

診断基準.pdf












posted by 斎賀一 at 21:23| Comment(2) | 癌関係