ペットから飼い主への細菌感染
Both antibiotic resistant bacteria and genes transmitted between healthy dogs
and cats and their owners, finds study in UK and Portugal
and cats and their owners, finds study in UK and Portugal
リスボンで開催されたヨーロッパの細菌学会で、ペットから人への感染の危険性が報告されて
います。
1) ペットと飼い主の間で治療抵抗性の細菌ばかりでなく、その耐性関連の遺伝情報も伝搬
する危険性があるとしています。
2) 大腸菌は、ペットでも人でもその多くが無害で、病原性がない。
しかし時に重篤な食中毒を起こし、生命を脅かす感染症ともなる。
しかも耐性大腸菌は、ペニシリンやセフェム系に対しての耐性が進んでいる。
3) 本研究の開始される3か月前まではペットも飼い主も感染症の既往がなく、抗生剤の服用も
ない条件でスタートしています。
ポルトガルでは41家族から58人の健康者、18匹の猫、40匹の糞便を採取しています。
英国では42家族から56人の健康者、45匹の犬からの糞便のサンプルです。
サンプルは1か月ごとに4か月間続けています。
4) 83家族の中でポルトガルでの2家族のみに、セフェム系の耐性大腸菌が共有されて
いました。2.4%です。
しかし、全体として15匹のペットと15人の人間にESBLを認めています。
【ESBLを産生する菌は、現在我が国で細菌感染症の治療のために広く使われている抗生物質
である第三世代セファロスポリン薬(セフォタックス



ロセフィン

ESBLを産生する菌種としては、肺炎桿菌や大腸菌が主ですが、セラチア、エンテロ
バクター、その他腸内細菌系の菌種の中にも見出されることがあります。
これらESBL産生菌は腸管内に保菌され、院内感染における集団発生の原因菌となります。
院内感染は、集中治療室で発生することが多く、重篤な基礎疾患や手術後などで身体の
抵抗力が低下している人に敗血症、髄膜炎、肺炎、創部感染症、尿路感染症などを引き
起こすことがあります。
ESBL産生菌は通常、セファマイシンやカルバペネム薬(チェナム


など)に感受性を示すため、これらの薬剤は有効です。したがって、早期にESBL産生菌で
あることを見出して、適切な抗菌薬を用いることが重要です。】
(以上ネットより)
5) 本研究は症例が少なく限定的な結論だが、多剤耐性菌の相互の伝搬に注意が必要として
います。
私見)
私の娘よ。もし私のブログを見る機会があったら、いつでも血便の出ているムーちゃんを
老夫婦で預かりますよ...。
ペット 感染症Both antibiotic resistant bacteria and genes _ EurekAlert!.pdf