2022年11月14日

ネット情報より

ネット情報より


<院内勉強用>


1;フォシーガ、心不全に関する新たなエビデンスをAHA2022で発表

  アストラゼネカは2022年11月8日のプレスリリースで、第III相DELIVER試験において 
  フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)によって駆出率が軽度低下または保持された
  心不全患者の症状の負担感、及び健康関連の生活の質(QOL)を改善したと発表した。


2;アナフィラキシーによる悲劇をなくそう
  皮膚症状がなくてもアナフィラキシーを疑う場面では、血圧低下または気管支攣縮または
  喉頭症状のいずれかを発症していれば診断可能 
   (下記のPDF参照)


3;新生児への毎日の保湿剤、アトピー性皮膚炎を予防しない
  生後1年間、保湿剤を毎日塗布してもアトピー性皮膚炎への予防効果は認められなかった。 


4;コロナワクチンの血栓症リスク、種類別比較を定量化
  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンのうち、アデノウイルスベースの
  ワクチンであるChAdOx1-S(アストラゼネカ製)はmRNAベースワクチンのBNT162b2
  (ファイザー製)と比較して、初回接種から28日以内の血小板減少症のリスクが30%以上
  高く、アデノウイルスベースのワクチンAd26.COV2.S(ヤンセン製)はBNT162b2
  に比べ、血小板減少症を伴う血栓症候群(TTS)の中でも静脈血栓塞栓症のリスクが高い
  傾向にある。


5;不眠症患者の死亡リスクに対する睡眠薬の影響
  睡眠薬の使用と全死亡率との間に、性別および年齢による関連性が観察されたことを報告
  した。


6;アスピリン潰瘍出血、ピロリ除菌での予防は一時的?
  Helicobacter pylori(H. pylori)除菌は、アスピリンによる消化性潰瘍出血に対する
  1次予防効果があるものの、その効果は長期間持続しない可能性がある。


7;オミクロン株BA.4_5の病原性と増殖性
  デルタ株およびBA.2と比較したところ、BA.4およびBA.5のハムスターにおける増殖性と
  病原性は、いずれもBA.2と同程度であったが、デルタ株と比べると低いことなどが明らかに
  なった。


8;変わる糖尿病像とアドボカシー
  最近の研究では少なくとも血糖コントロールが良好な患者については、一般の人々と違いが
  ないことが明らかにされている。 


9;9価HPVワクチン、来年4月1日から定期接種へ
  9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種を2023年4月1日から開始する方針
  を了承した。4価ワクチン未完了の者が9価ワクチンで接種を完了することを可能としている
  点を踏まえ、医師と相談の上で交互接種を認める。


10;メチシリン耐性S. lugdunensisが国内でも増加の可能性
  皮膚に常在するコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)でありながら、黄色ブドウ球菌に匹敵 
  する病原性を持つことが知られているスタフィロコッカス・ルグドゥネンシス
  (Staphylococcuslugdunensis)
         

11;コロナ 第八波

  
12;SGLT2阻害薬で起立性低血圧は増えるか?
  SGLT2阻害薬は血糖降下作用に加えて降圧効果も報告されているが、その作用機序から
  浸透圧利尿による体液減少に起因する起立性低血圧が懸念される。


13;風俗店勤務の女性が発見した第2期梅毒の1例


14;小児科学会、乳幼児にもコロナワクチン推奨

  
15;政府、コロナ「第8波」で行動制限せず






  
私見)
 新しいアナフィラキシーのガイドラインがでました。次回のブログで再考しましょう。

 





1 フォシーガ、心不全に関する新たなエビデンス.pdf

2 アナフィラキシーによる悲劇をなくそう.pdf

3 新生児への毎日の保湿剤.pdf

4 コロナワクチンの血栓症リスク.pdf

5 不眠症患者の死亡リスクに対する睡眠薬の影響.pdf

6 アスピリン潰瘍出血、ピロリ除菌での予防は一時的?.pdf

7 オミクロン株BA.4_5の病原性と増殖性.pdf

8 変わる糖尿病像とアドボカシー.pdf

9 9価HPVワクチン、来年4月1日から定期接種へ.pdf

10 メチシリン耐性S. lugdunensisが国内でも増加の可能性.pdf

11 コロナ 第八波.pdf

12 SGLT2阻害薬で起立性低血圧は増えるか?.pdf

13 風俗店勤務の女性が発見した第2期梅毒の1例.pdf

14 小児科学会、乳幼児にもコロナワクチン推奨.pdf

15 政府、コロナ「第8波」で行動制限せず.pdf

























posted by 斎賀一 at 19:07| その他

2022年11月01日

遅い食事の事を遺伝子は覚えている

遅い食事の事を遺伝子は覚えている

 
Late isocaloric eating increases hunger, decreases energy expenditure,
and modifies metabolic pathways in adults with overweight and obesity



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 夜遅く食事を摂るとカロリーが蓄積されてしまい、肥満に繋がるという事は何となくイメージ
されますが、今回の論文は遺伝子生物学的に解明しています。


1) 若い肥満の人16名に参加してもらい調べています。
   早い時間の群は、午前9時、午後1時、午後5時として、
   遅い時間の群は、午後1時、午後5時、午後9時としています。
   一日の摂取カロリーと運動量は同じです。

2) 食事をすることにより血糖値が上昇し、脂肪細胞が刺激されることで「レプチン」と
   いうホルモンが分泌されます。
   このレプチンは満腹中枢を刺激する「レプチン受容体」に作用して、食欲を抑制します。
   つまり、食べることでレプチンが働き食欲が抑えられ、満腹を感じるのです。
                                    (ネットより)
   遅い食事群ではレプチンの分泌が抑制され空腹感が増加し、脂肪酸が蓄積され、脂肪細胞
   の脂肪酸の代謝が抑制され、日中のエネルギーの消費も低下します。

3) このホルモンの日内変動は細胞内の日内変動に影響し、それが細胞内の遺伝子レベルに
   反映され、脂肪酸の代謝にコントルールするように記憶されてしまいます。






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        41101-3.PNG





  
  
私見)
 日々の食生活が細胞の遺伝子レベルに影響するとは、根が深い感じです。
 何事も改善するには時間が必要の様です。






食事 肥満Late isocaloric eating increases hunger, decreases energy expenditure, and modifies metabolic pathways in adults with overweight and obesity1.pdf











posted by 斎賀一 at 20:18| その他

2022年08月05日

ネット情報・8月5日

ネット情報・8月5日


医療ネットから関心のある情報をピックアップします。

1) 海外では、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種を許可したとの
   事を受けて、日本でも厚労省は承認する方向との事です。
   ただし、推奨はしていません。またその他のワクチンは従来通り、新型コロナワクチン
   接種後2週間の間隔が必要との事です。
   (本院でもインフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種は現実的でないと
    今は考えています。)

2) フッ素入り歯磨きを幼児が誤飲し、消化器症状にて入院したとの記事が掲載されて
   います。対応にはミルクが良いとの事です。











1 コロナ・インフルワクチン同時接種可.pdf

2 子供のフッ素入り歯磨き粉誤食.pdf

コロナ 8.0版.pdf

コロナワクチン.pdf










posted by 斎賀一 at 21:52| Comment(1) | その他