2015年07月21日

授乳中の薬の服用について

授乳中の薬の服用について


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 授乳しているお母さんにとって、薬が母乳を介してわが子に移行しないかは、大変心配なことです。
よく質問されますので、今回uptodateより引用要約して、それを掲載する事により回答に代えさせていただきます。

 1)注意するべき薬があるため、個別にご説明します。

 2)原則的には、低出生体重児と生後6か月以内の乳幼児は注意
   この場合は血液脳関門が未発達のため、脳への移行が心配される。

 3)多くは母乳の移行は10%以下なので、6か月以降の乳幼児には安全です。

 4)母親にとって、治療は重要です。心配だからと言って、無治療のデメリットの方が大きい。

 5)原則、生後6か月を過ぎた乳幼児は殆どの薬が安全。
  (例えば、以前の抗ヒスタミン薬は脳内移行がありましたが、現在は抗アレルギー薬と言って脳内移行      が殆どありません。
   また、最近の論文によると慢性湿疹では皮膚病変が軽快しても、継続して服用する事が大事だと
   言われています。)


私見)
 お母さんには下記のパンフを本院ではお渡ししています。ご参照ください。

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        慢性のじんま疹.pdf

posted by 斎賀一 at 21:08| Comment(0) | 婦人科

2015年06月19日

鎮痛薬(NSAIDs)と排卵

鎮痛薬(NSAIDs)と排卵
     

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 ヨーロッパのリウマチ学会でのイラクからの報告です。
39名を対象に、生理のサイクル開始10日後から10日間、鎮痛薬を服用しています。
その後、エコーで排卵の確認と、血清プロゲステロン値を測定しています。

     ボルタレンでは、 25%の排卵
     ナイキサンでは、 75%の排卵
     Etoricoxibでは、 67%の排卵

尚、対象者(服用していない人)は100%の排卵だったとの事です。
 また、排卵に関係するホルモンのプロゲステロンも、明らかに低下していました。

私見)
 以前より、アセトアミノフェン等の解熱鎮痛薬でも指摘されていましたが、改めて妊娠希望の女性の場合、注意が必要のようです。

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150611082124.htm


posted by 斎賀一 at 12:52| Comment(0) | 婦人科