2016年12月05日

痛風は治療しなくてもよいか?

痛風は治療しなくてもよいか?



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 Medleyに、尿酸を下げる薬は痛風発作には効果がないとする文献を紹介しています。
先の私のブログでも掲載いたしましたが、プリン体の食事の制限は尿酸低下にあまり効果がないようですが、今回は更に薬までも効果がないとする文献です。

 最近の尿酸を下げる薬は副作用が殆どなく、腎機能低下の患者さんでも、用量に注意して処方できるようになっています。
しかし、尿酸値が高くても痛風発作が一度もない場合は、薬の服用は必要なく、また尿酸を下げる薬の痛風の発作予防効果は、服用してから2年後とのことです。
痛風発作時には鎮痛剤(NSAIDs)、ステロイド剤、コルヒチンが有効としています。



私見)
 痛風発作が2回以上あった人は、やはり尿酸を下げる薬を予防的に服用すべきと考えています。その場合に腎機能を十分に勘案して、少量のコルヒチンとの併用を行っています。
 痛風発作が一回きりの場合は、やはり合併症の有無や尿酸値との兼ね合いとなると思っています。



痛風.pdf






posted by 斎賀一 at 20:40| Comment(0) | 整形外科・痛風・高尿酸血症

2016年10月26日

腹壁瘢痕ヘルニアの治療

腹壁瘢痕ヘルニアの治療

Long-term Recurrence and Complications
Associated With Elective Incisional Hernia Repair



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 腹部の手術後に、腹壁の瘢痕からヘルニアを生じる事が稀にあります。
このヘルニアに対して修復手術を行いますが、再発が多い印象があり、患者さんも治療に躊躇する事がままあります。
 今回の論文では、メッシュを用いる手術と用いない手術との比較です。
3,242人を対象にしています。5年以上の経過観察をしています。

再発率はメッシュを用いての開腹手術では12.3%、腹腔鏡では10.6%
メッシュを用いない開腹手術では17.1%
メッシュを用いた方が、明らかに再発率は低い結果です。
しかし、合併症は下記の表のようにメッシュを用いた方が多いようです。



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私見)
 どちらにしても再発率は10%前後あるようですし、合併症はメッシュを用いた方にかなりある感じです。
 患者さんに相談を受けた場合は困惑しそうです。
 コメントでは経験豊かな外科医に委ねるのが良いとしています。
 (それが一番難しいです。外科医の皆さん御免なさい。)




Elective Incisional Hernia Repair.pdf









posted by 斎賀一 at 20:52| Comment(0) | 整形外科・痛風・高尿酸血症

2016年08月30日

DASHダイエットが尿酸値を低下させる

DASHダイエットが尿酸値を低下させる

 
Effects of the Dietary Approaches To Stop Hypertension
(DASH) Diet and Sodium Intake on Serum Uric Acid



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 この前のブログでご紹介した内容とは異なる見解の論文です。
血圧に有効な食事療法のDASHダイエットが、尿酸値にも有効に作用するようです。
しかし食塩の制限は想定していたのとは逆に、食塩を制限し過ぎると却って尿酸値は増加するとの結果が
出ました。


私見)
 尿酸値を食事療法だけで下げるのは、かなり至難の業かもしれませんが、やはりそれなりに努力は
すべきと思って、私も甘い物に注意してまいります。



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DASH.pdf

DASH (2).pdf








posted by 斎賀一 at 19:48| Comment(0) | 整形外科・痛風・高尿酸血症