2019年08月02日

ビタミンB12製剤(メチコバール)は経口薬でよい

ビタミンB12製剤(メチコバール)は経口薬でよい
 
Prevalence of Inappropriateness of Parenteral
Vitamin B12 Administration in Ontario, Canada
  JAMA Internal Medicine Published online July 15, 2019


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 一般的な鉄欠乏性貧血は、赤血球の材料の鉄が不足するので小さな赤血球しか作れません。
つまり小球性貧血です。ビタミンB12欠乏症は、赤血球の製造過程の問題で大球性貧血を起こします。
多くは胃切除をした人が対象です。
薬理学的問題で、今まではビタミンB12製剤のメチコバールは筋注が必要でした。しかし最近では、
経口薬のメチコバール1500㎍(3錠)でも有効との文献があります。

 今回雑誌JAMAのletterより、メチコバールの不適切な処方が多いと指摘されています。

その内容は
・経口より筋注が有効だと思っている。
・血中ビタミンB12を測定していない。




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私見)
 ・大赤血球性貧血の患者さんはその原因を調べる。
 ・胃の手術の既往のある患者さんにも、最初は経口メチコバールを処方する。
 ・3か月後に血中ビタミンB12濃度の増加傾向が認められなければ、メチコバール筋注も検討
 ・その後も6カ月に1回は、血液検査を行う。

 以上の方針とします。






T岩手県立病院.pdf

2メチコバール文献.pdf

3フオイパン.pdf











2019年02月23日

ブルフェンの有用性?

ブルフェンの有用性?
 
Effect of Combination of Paracetamol (Acetaminophen) and
Ibuprofen vs Either Alone on Patient-Controlled Morphine
Consumption in the First 24 Hours After Total Hip Arthroplasty



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 鎮痛解熱剤(NSAIDs)として、アセトアミノフェン(カロナール)とイブプロフェン(ブルフェン)は本院でも多用しています。原則としてインフルエンザに対する解熱剤ではカロナールが推薦されていますし、喘息
でもカロナールが無難とする見解が多い反面、ブルフェンでも可とする見解も散見されます。


 今回の論文では、股関節術後での鎮痛効果を下記のグループで比較しています。

1) 約550名の股関節術後に、下記のグループにおいて麻薬のモルヒネをどの程度追加併用したかで、
   その鎮痛効果を調べています。
   ・A群 ; カロナール1000mg+ブルフェン400mg
   ・B群 ; カロナール1000mg単独
   ・C群 ; ブルフェン400mg単独
   ・D群 ; カロナール500mg+ブルフェン200mg
  上記の4群を、手術1時間前とその後6時間毎で24時間行われました。

2) モルヒネの追加使用量は平均で
   ・A群は20mg、B群は36mg、C群は26mg、D群は28mgでした。
   ・副作用の頻度はB群で11%、C群で15%でした。

3) 結論としてC群のブルフェン単独でも効果は十分で、その副作用もD群のカロナール単独と統計学的
   には差はありません。





私見)
 本院では、成人1回量をカロナールは200mg/tabを2錠、ブルフェンは100mg/tabを2錠が
 基本です。
 つまり半量のD群に相当します。
 拡大解釈しますと、本院では従来通りに鎮痛薬としては、ブルフェン1回量200mgが一般的として
 宜しいようですが・・・(?)





アセトアミノフェンとブルフェン.pdf










2019年02月14日

抗生剤のアレルギーに対する問診票

抗生剤のアレルギーに対する問診票
     <業務連絡用>




 以前の私のブログで、雑誌JAMA記載のペニシリンアレルギーに対する問診票を紹介しましたが、
それを本院の看護師が本院用に作成し直してくれました。
なかなかの出来栄えで満足しています。
医療従事者は人に感謝されることが何よりです。

今後、職員の皆さんと本院の身の丈に合った皮膚テストとチャレンジテストを作成したいと思いますので、協力お願いします。
 尚、上記の問診表は、患者さんが抗生剤アレルギー歴があると申告された場合に行う予定です。
新たにペニシリン系を処方する場合に関しては、今後ストラテジーを作成しましょう。





本院用 抗生剤アレルギー歴.pdf

1 suppl2.pdf

2 JAMAより.pdf