2018年05月09日

C型肝炎と新生児

C型肝炎と新生児
 
Hepatitis C Virus Screening Among Children
Exposed During Pregnancy



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 米国での統計によりますと、2006~2014年にかけてC型肝炎の妊婦が出産したのは1,043人(1.2%)で、60%も増加傾向との事です。
DAA治療によりやがてC型肝炎は無くなるものと期待されていますが、一方で米国の事情で刺青や麻薬のために若い世代で未だC型肝炎が流行しており、出産の機会も増加傾向との事です。

日本では保険が進んでいますが米国ではMedicaidと言う保険制度です。
この保険制度に加入して十分な新生児のサービスを受けていながらもC型肝炎のスクリーニング検査をしているのは30%足らずとの事です。

現在、C型肝炎の垂直感染(母親から新生児への感染)は8%程度と低いのですが、適切な早期の検査を勧奨しています。






私見)
 日本と事情は異なりますし垂直肝炎の頻度はB型肝炎より低いのですが、B型肝炎より出産時の管理は希薄ではと感じます。
充分な指導が大事だと考えました。





Hepatitis C Virus Screening Among Children Exposed During Pregnancy _ Articl.pdf








posted by 斎賀一 at 18:50| Comment(0) | 肝臓・肝炎

2017年12月22日

C型肝炎治療薬のハーボニーの短期療法

C型肝炎治療薬のハーボニーの短期療法
 
The effect of shorter treatment regimens for hepatitis
C on population health and under fixed budgets



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 C型肝炎治療薬のスーパースターであるハーボニーは、原則12週の治療です。
御存じの如く薬価が高くて、社会問題にもなっています。 (適正価格の設定の見直し)

 今回の論文では、ハーボニーを従来の12週と短期の8週に分けて、その社会全体としての費用対効果を調べています。
結果的には、8週間に短縮すればその費用対効果で、C型肝炎患者のSVR(ウイルス消失)が社会全体で50%も増加する事が出来るとしています。
また、ハーボニーの耐性化を検査してその後の治療方針を決定する事は、費用的にも有用と指摘しています。




私見)
 これ程、ジェネリックが待ち遠しい薬剤もありません。




The effect of shorter treatment regimens for hepatitis C.pdf












posted by 斎賀一 at 20:31| Comment(1) | 肝臓・肝炎

2017年12月21日

DAA(経口C型肝炎治療薬)は肝線維化を改善

DAA(経口C型肝炎治療薬)は肝線維化を改善

Improvement of liver stiffness in patients with hepatitis
C virus infection who received direct-acting antiviral
therapy and achieved sustained virological response



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 日本の研究者からの報告です。
日本で最初に上市されたダクルインザ/スンベブラで効果のあった210人を対象に(SVRつまりウイルスが消失)その後の肝線維化の改善率を調べています。
Elastographyや計算式(下記のサイトを参照)を用いて、肝線維化の程度を比較検討しました。
DAAによりSVRを達成できれば、早期に肝線維化は改善されるとの結論でした。
この事は慢性肝炎から肝硬変、さらなる肝癌への予防につながる事を証明しています。




私見)
 早期でのDAAの導入は効果的ですし、また肝硬変患者の進展をも予防出来そうです。




 http://www.eapharma.co.jp/medicalexpert/product/livact/fib-4/


abstract.pdf







posted by 斎賀一 at 12:46| Comment(1) | 肝臓・肝炎