2022年11月29日

二価コロナワクチンのブスター接種後の安全性

二価コロナワクチンのブスター接種後の安全性
 
Safety Monitoring of Bivalent COVID-19 mRNA Vaccine Booster Doses
Among Persons Aged ≥12 Years − United States, August 31–October 23, 2022



41129.PNG



 アメリカのCDCから二価コロナワクチン接種後の安全性の報告がなされたと、医療ネットの
ケアネットに報告されています。原文から表を和訳して見ました。


1) スマホから接種者の報告があるv-safeと、CDCが管理する有害事象のモニタリングの
   VAERSからの集計です。

2) 従来のコロナワクチンと比べて、二価ワクチンの安全性は同等との評価です。
   v-safeは期間中に211,959人が接種しています。




       41129-2.PNG

  

         VAERSへの期間中の報告は、合計で5,542件でした。



       41129-3.PNG





   
  
私見)
 新型コロナ感染の重症化は、パンデミック当初と比較すると実地医家の感覚でも明らかに
 少なくなっています。
 新型コロナが感染症が5類となり、ワクチンの自己負担も検討されていますが、第8波
 以降のワクチンに対しては、勧奨の説得力は低下するかもしれません。
 上の図表が見にくい場合は、下記にPDF化しましたのでご参照ください。








コロナ二価ワクチン.pdf

本論文.pdf










posted by 斎賀一 at 18:46| ワクチン

2022年11月26日

新型コロナワクチンと帯状疱疹

新型コロナワクチンと帯状疱疹

Herpes zoster related hospitalization after inactivated (CoronaVac) and
mRNA (BNT162b2) SARS-CoV-2 vaccination




1126.PNG



 新型コロナワクチンの接種後に、帯状疱疹に罹患した患者さんから質問を受けることがあります。ネットでも情報が氾濫しています。
今回、心強い論文が雑誌JAMAに掲載されていますので、ブログします。


 1) 下記の図でモデリングを説明します。


        1126-2.PNG



    接種の1回目と、2回目のそれぞれ30日以内がリスク期間となります。
    30日間の期間を空けて(ウオッシュアウトを設けて)、そのウオッシュ
    アウトを含めて、60日以内を対照期間として、帯状疱疹の発生を
    比較しています。
    又、パンデミック以前、もしくはパンデミック初期にインフルエンザ
    ワクチンを接種した2つの資料(コホート)における、インフルエンザ
    ワクチン接種後の、帯状疱疹のリスクも比較しています。

 2) 結果
 
    2039,854人が対象で、平均年齢は43.2歳、女性が50.6%です。
    帯状疱疹の発生は、1,451人で、平均年齢は51.6歳、女性が58.2%です。
    新型コロナワクチンの危険率は、0.91でした。
    ファイザーワクチンは危険率0.84、モデルナワクチンは0.96です。
    パンデミック以前のインフルエンザワクチンと比較して、新型コロナ
    ワクチンは、1回目の接種で危険率は0.78で、2回目の接種の危険率は、
    0.79です。
    パンデミック初期のインフルエンザワクチンと比較して、新型コロナ
    ワクチンは、1回目の接種での危険率は0.89、2回目の接種の危険率は、
    0.91です。
 

        1126-3.PNG


    左側が関連性が乏しく、右側が関連性が高くなりますが、
    全てのサブグループで、アストラゼネカワクチン以外は
    左にシフトしており、関連性は乏しい結果です。
 
 3) 討論
   
    狂犬病、A型肝炎、インフルエンザワクチン、日本脳炎ワクチンとの
    関連性が、帯状疱疹に関して言われていました。
    新型コロナワクチンは、toll様レセプターにシグナルを送りますが、
    潜在性の帯状疱疹ウイルスの再活性化もこのルートを通ります。
    そのために、新型コロナワクチンと帯状疱疹の関連性が懸念されました。
   (下記にtoll様レセプターに関して免疫学イラストレイテッドから
    引用します。)
   

        1126-4.PNG
        1126-5.PNG
      
    
 4) 結論
  
    新型コロナワクチンと、帯状疱疹の関連性を指摘している
    香港からの報告もありますが、本研究では関連性は認められ
    ませんでした。
   (香港からの論文も下記に掲載しますが、関連性を指摘しつつ、
    症例的には極めて稀で、新型コロナワクチンの利点が勝り、
    接種を推奨しています。)





私見)
 本論文でも、新型コロナワクチンの接種を控える傾向に利用されてはならないとしています。
 古い私は、免疫の基本の特異性を説いた、バーネットの細胞免疫からは考えられない気がするのですが。
 引き続き、新型コロナワクチンを推奨します。






本論文.pdf

Herpes zoster related hospitalization.pdf














posted by 斎賀一 at 19:21| ワクチン

2022年11月12日

新型コロナ・ワクチン接種に関して CDCより 感染後は3か月の間隔がよいかも

新型コロナ・ワクチン接種に関して
CDCより 感染後は3か月の間隔がよいかも
 
Getting Your COVID-19 Vaccine




  生後6か月以降の人は全てワクチンを接種すべきです。

ワクチンは重症化や入院を防ぐ重要なツールです。


新型コロナに感染した後のワクチン接種について

あなたやあなたの子供が COVID-19 に既に感染していたとしても、あなた自身またはあなたの
子供にワクチンをやはり接種する必要があります。
COVID-19 にかかった後に COVID-19 ワクチンを接種すると、COVID-19 の原因となる
ウイルスに対する保護が強化されます。
すでに COVID-19 に感染していても回復後にワクチン接種を受けないと、回復後にワクチン
接種を受けた人よりも、再び COVID-19 に感染する可能性が高くなります。
COVID-19 に感染している間にモノクローナル抗体または回復期血漿を投与された場合でも
ワクチン接種をする必要があります。



コロナ感染後のワクチン接種の間隔は

最近 COVID-19 に感染した場合は、次のワクチン接種(初回接種または追加接種)を
3か月空けることを検討してください。
症状が出現した時か最初に陽性反応を示した時から3か月です。
COVID-19 に感染した直後に再び COVID-19 に感染する可能性はありますが、感染してから
数週間から数か月後に再感染することは一般的ではありませんので、3か月遅らせる危険はない
ものと考えられます。


3か月待たずに出来るだけ早く接種をする場合は下記です

・深刻な健康上のリスクがある場合
・あなたの地域の COVID-19 の流行状況
・新たな COVID-19 の変異株が優勢になっているとき
 その場合はいつまで待つのか
 あなたがコロナに感染していたなら
 COVID-19 に感染していて隔離されている人は、症状がなくなり隔離のガイドラインが
 満たされるまで予防接種を受けるのを待つべきです。


ワクチン接種前の注意

市販薬を常時服用していない場合はワクチン接種前に服用を控えてください。
市販薬が新型コロナにどのように影響するかは明白には分かっていません。
例えばブルフェン、アセトアミノフェン、アスピリンなどはワクチン接種後の症状を和らげる
ために接種後に服用すべきです。
現在服用を続けている薬剤については、中止せずに続けてください。
例えば下記の薬剤です。
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)(ナプロキセン、イブプロフェン、アスピリンなど)
 アセトアミノフェン
・自己免疫疾患を治療する生物学的製剤または生物学的応答調節剤
・化学療法またはその他のがん治療薬
・抗ウイルス薬
・抗生物質
・スタチン
・血圧の薬  ・降圧剤(アムロジピン、リシノプリルなど)
・利尿薬
・甲状腺薬
・抗うつ薬
・メトホルミン
・糖尿病薬
・インスリン
・ステロイド(プレドニゾンなど)






私見)
 Kさん、感染後の1か月でワクチン接種をしてしまい、申し訳ありませんでした ...。
 しかし厚労省も天下のKダも早めの接種を勧めていました。
 その内、自転車をお貸しします。






1 Vaccine CDC.pdf

2 厚生労働省.pdf

3 亀田総合病院.pdf










posted by 斎賀一 at 16:17| ワクチン