2018年02月09日

2018年ワクチン・スケジュール(米国版)

2018年ワクチン・スケジュール(米国版)

Advisory Committee on Immunization Practices
Recommended Immunization Schedule for Adults
Aged 19 Years or Older − United States,2018



0209.PNG




以前の私のブログ(2017-11-01)でプレリリースをご紹介しましたが、アメリカの各学会より要約がリリースされました。
CDCのMMWRの報告を掲載いたします。
2017-10のACIPでの投票の結果を踏まえてのスケジュール表です。


変更点を記載しますと

1) 帯状疱疹ワクチン
   現在、世界には2種類のワクチンがあります。
   (メーカーに質問しても明快な回答がありませんでしたし、専門家のコメントも混乱していました
   が、下記に的確なブログがありましたのでPDFで掲載します。)
   ZVL(弱毒化生ワクチン、米国ではZOSTAVAX、日本ではビゲンが承認されていますが、ほぼ同等
   の力価です。)とRZV(遺伝子組み換え型ワクチン、SHINGRIXで未だ日本では承認されていませ
   ん。)です。
   今回、ACIPでは、遺伝子組み換え型のRZVの方を推奨しています。
   (投票の際には僅差であったとの情報です。)

  ・以前の帯状疱疹の既往やZVLの接種に関係なく、50歳以上の人にはRZVを2~6カ月の間隔で2回
   接種を勧める。
  ・以前にZVLを接種した人は2か月空けて、RZVを2~6カ月の間隔で2回接種する。
  ・60歳以上の人はRZVかZVLかどちらかを接種する。 (ただし、RZVの方が有効との事)


2) MMRワクチン
   アメリカでおたふくが流行したことを受けて、3回目はおたふくワクチンが入っているMMRの接種を
   勧めています。

  ・おたふくが流行している間は医師と相談して、以前に2回しか接種していない人には3回目の接種を
   勧める。 
  ・成人になってからはMMRの1回の接種を勧めていたが、留学や海外旅行の際には、28日の間隔で
   MMRを2回接種する事を推奨しています。
  ・おたふくの流行時には、医師と相談して以前のワクチンの接種回数に関係なく、MMRを1回接種する
   事を推奨。


3) 以前のスケジュール表との言語の変化
       HZV を ZVL (herpes zoster vaccine)
       Td/Tdap を Tdap or Td





私見)
 アメリカのワクチンの変更は、黒船の様に日本の事情を変えていきます。
 これも留学という問題があるかとは思いますが、なにやら寂しい感じです。
 本院ではまだ帯状疱疹ワクチンは採用していません。
 日本では現在、SINGRIXは上市されていませんが、海外では1万5千円前後するようです。
 しかも2回接種です。
 今は迷っていますが、ビゲンを60歳から1回接種でどうかとも考えています。
 (日本では50歳からのビゲンの接種が可能です。)
 
 下記に全年齢層のスケジュール表をPDF化しました。





Advisory Committee on Immunization Practices Recommended Immunization Schedu.pdf

0-18yrs-child-combined-schedule.pdf

adult-combined-schedule.pdf

shingrix_fda.pdf

ビゲン.pdf

帯状疱疹ワクチン.pdf

















posted by 斎賀一 at 21:18| Comment(2) | ワクチン

2017年12月15日

肺炎球菌ワクチンの2回接種について

肺炎球菌ワクチンの2回接種について
            <ツイッター版>



 ワクチンは一生効果があるものではありません。
特に細菌性のワクチンは、ウイルス性と比較しても、その効果や持続期間に関して劣るものと推測され
ます。
更に肺炎球菌ワクチンに関しては、2回目の接種時期と、その接種を23価か13価のどちらにするのかも
含めて論議されています。
 ネットで記事が載っていましたのでご紹介します。




コメント)

    本記事の中で血清型の置換は問題ないとの内容が記載されていますが
    私個人的にはこの点が以前より懸念材料です。





肺炎球菌ワクチン 2回接種.pdf







posted by 斎賀一 at 20:26| Comment(0) | ワクチン

2017年11月01日

ACIPによるワクチンのスケジュール変更

ACIPによるワクチンのスケジュール変更
 
ACIP Makes Recommendations for
Changes to 2018 Immunization Schedules



1101.PNG



 アメリカのACIPから2018年版のワクチン変更のお知らせです。


 主な変更点は

1) 帯状疱疹(50歳以上)ワクチンに対する勧告が、ACIPより出されたのを受けての変更です。
   下記のPDFをご参照ください。
   要約しますと、従来の弱毒化帯状疱疹生ワクチン(ZVL)より、今回発売予定のShingrixの方が
   効果は同等だが、有効期間が長いようです。
   投票の結果、僅差でShingrixを推奨しています。
   下記にZVL(ビゲン)のパンフレットを掲載します。

2) B型肝炎ワクチンは母親がB型肝炎のHbs抗原が陰性なら、出産後24時間以内に接種する事を
   勧めています。

3) ロタウイルスワクチンは生後14週と6日以内に接種して、8か月までに終了する事を勧めています。

4) その他の変更は記載方法を簡略化するとの事で、2018年4月発表です。
   下記に現在のスケジュール表のアドレスを掲載します。



   https://www.cdc.gov/vaccines/schedules/hcp/child-adolescent.html





私見)
 複雑化しているワクチンスケジュールに、本院のスタッフ全員が細心の注意を払っています。
 また、保健センターの職員の方々も驚くほどの努力をしています。
 安全が第一ですが、専門家の皆さんに更に簡素化の方法を模索してもらいたい思いです。
 尚、下記のPDFに日本小児医事出版社の「ビジュアル予防接種マニュアルの抜粋」を掲載します。





ACIP Makes Recommendations for Changes to 2018 Immunization Schedules.pdf

ワクチン.pdf

ACIP Recommends Herpes Zoster Subunit Vaccine.pdf

水痘ワクチン『ビケン』帯状疱疹予防用.pdf

グラクソ・スミスクライン、帯状疱疹防ワクチン候補である「Shingrix」の臨床試験結果.pdf












posted by 斎賀一 at 20:09| Comment(1) | ワクチン