2020年10月23日

空腹療法(time-restricted eating)の効果は?

空腹療法(time-restricted eating)の効果は?
 
Effects of Time-Restricted Eating on Weight Loss
and Other Metabolic Parameters in Women and
Men With Overweight and Obesity



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 巷では空腹療法が叫ばれています。
一日の食事の時間を制限し、それ以外の時間帯は空腹状態にします。
ネットでは下記の図の様になります。
一日で空腹の時間を設けてやると、体がリフレッシュするからとの理論です。
必ず朝食をとる人は仕事ができる人とのイメージもあり、一日2食では却って相撲取りの様に肥満になると
説明してきました。空腹療法は真逆の考えです。




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         21023-3.PNG  ←クリックで拡大
                 


        
 
 雑誌JAMAより、空腹療法に対して批判的論調の論文が出ています。

1) 対象は18~64歳のBMIが27以上か肥満の116人です。
   Time-restricted群(午前12時から午後8時までは自由に食事や間食をとってよいが、午後8時から
   翌日の午前12時までは絶食とします。)と、従来の食事である3食を取る従来群に振り分けて、
   12週間調べました。

2) 主要転帰は体重減少です。二次転帰は脂肪量、脂質、空腹時血糖です。
   結論的には、time-restricted群と従来群で体重減に差はありませんでした。
   また、二次転帰においても明白な差は認めていません。
   ただし、四肢の脂肪量はtime-restricted群の方が減少していました。
   対面コーホートではtime-restricted群の方が体重減少がありました。

3) 筆者は空腹療法(time-restricted)に目立ったダイエット効果はなく、推奨していません。





私見)
 三食と休憩時間に羊羹や果物を食べてリフレッシュしている私は、時々胃に申し訳ないと思っては
 いますが、この年になって体力勝負と覚悟していますので、この論文を尊重したいと思います。
 更にお腹の脂肪が減るならともかくとしまして、足腰が弱くなっては何にもなりませんし、ダイエットは
 人生の嗜好でしょうか?







Effects of Time-Restricted Eating on Weight Loss.pdf








posted by 斎賀一 at 20:20| Comment(1) | 小児科

2020年10月02日

乳幼児健診でよくある質問

乳幼児健診でよくある質問
     <短 報>


コロナでカリカリしているのでしょうか?
もう少しおおらかに成りたいものです。
ある国会議員が「女はいつでも嘘をつける」と言ってはいけない本当のことを言って、パッシングを受けています。もう少し人の失言に寛容でいて欲しいです。

 そんな訳で、雑誌小児科に素晴らしい論文が載っていましたので、イケナイ事とは知りながらも拝借
致します。  ...いつも本当に申し訳ございません。

 市原市湿原クラブ会員(koide,saiga)





乳幼児健診でのよくある質問にどう答えるか.pdf








posted by 斎賀一 at 20:59| Comment(1) | 小児科

2020年09月12日

新型コロナのワクチンは急がず、慌てず、安全に

 
新型コロナのワクチンは急がず、慌てず、安全に
 
Covid-19: Less haste, more safety



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 英アストラゼネカが、有害事象の発生を受けて新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を中断したとの報道があり、実用化の遅れが懸念されています。
雑誌BMJの論説にも、ワクチン開発は慎重にとのコメントがありました。



意訳しますと

 新型コロナの免疫が解明され、ワクチンがやがて実用化されるものと、ほとんどの人が信じています。
しかし、WHOはワクチンに対する最低限の条件を付けています。
50%の効果、温度に対する安定性、比較試験の適正化、製品の迅速な改良などです。
しかし、巷にはワクチンはないよりもましだろうとか、重症化を抑制できればそれでよしとする考えが広がっています。そこに各国の国家戦略も加わり、ロシアでは第三相試験を省略して実施にこぎつけています。
既に世界は冷戦の様相です。まるでマラソンが始まった瞬間に先頭に躍り出たからと言って、自分が勝者だと認定しているようなものです。

 新型コロナが流行し始めたとき、医療従事者は不十分な防御で働いていました。
もう医療従事者はスケープゴートではありません。
当初は不十分であった公衆衛生的な介入も、適切に運用しなくてはなりません。
インフルエンザの流行、慢性疾患の適切な医療体制など迫りくる危険がありますが、ほんの少しだけ時間的な余裕があります。
物事を条件反射的に決めるのでなく、考え抜かれた戦略が大事です。





私見)
 よくよく反省しますと、今までの人生で慌てて飛び乗って、いいことは何もありませんでした。






Covid-19_ Less haste, more safety.pdf










posted by 斎賀一 at 13:34| Comment(1) | 小児科