2020年03月30日

今季のインフルエンザは終息

今季のインフルエンザは終息
        <業務連絡>




 今季のインフルエンザは終息したものと考えます。
以前のブログでも記載しましたが、発生がしていない時に検査をすると一定の割合で偽陽性が生じます。
今週からインフルエンザの検査は、本院では行いません。
 なんというか、国策で開業医には新型コロナの検査をさせてもらえません。
恨み節ではありませんが、本院は本院なりの方針で頑張りましょう。
院内感染対策のイラストが載っていましたので、参考にして下さい。





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新型コロナ 施設対策.pdf











  
  

posted by 斎賀一 at 17:29| Comment(0) | インフルエンザ

2020年03月05日

今季のインフルエンザ・ワクチンの効果

今季のインフルエンザ・ワクチンの効果

Interim Estimates of 2019–20 Seasonal Influenza Vaccine
Effectiveness − United States, February 2020



0305.PNG



 アメリカのCDCより、今季のインフルエンザ・ワクチンの効果について中間報告がありました。
今季、日本では例年の1/3程度の流行ではないかと実感しています。
(何時も流行が早く始まるほど、その規模な少ない印象です。)
ワクチンと今季の流行株がマッチングしたため、ワクチン効果も高まったと推測しています。
ワクチン効果の統計の採り方はかなり困難で、その解釈も難しいようです。
母集団の採り方により結果が異なってしまいます。(大阪のお嫁さんは生まれてからこの方、
インフルエンザに罹ったことがないそうです。それでも孫に感染するといけませんので、嫌われても
いいのでワクチン接種を毎年勧めています。)


報告を纏めてみますと、

 1) 母集団を急性呼吸器疾患(ARI)で、医療機関を受診した人を対象にしています。
    ARIとは、発症7日以内の咳を伴う呼吸器疾患としています。
    勿論、タミフルは服用していない人です。
    登録は、インフルエンザの流行が始まってからとしています。
    (2019年10月23日から2020年1月25日)
    対象者は、ワクチン接種の適応年齢の生後6カ月から大人です。
    ワクチンが1回以上終了していれば、そこから7日間経過している場合は、
    ワクチン効果としてカウントしています。

 2) 結論としては、
    ARIで受診した人を対象に調べますと、インフルエンザと診断された中で、
    ワクチンを接種した人は37%に対して、インフルエンザが陰性の人のワクチン接種率は、
    55%でした。
    (私の頭の中では単純計算で、(55−37)÷37=48.6となり約50%の効果となります。)
  
    統計学的に処置して細かく見ますと、
     
     ・B型(victoria)インスルエンザのワクチン効果は50%
     ・A型(H1N1)インフルエンザのワクチン効果は37%
     ・6カ月から17歳における効果は55%でした。



私見)
 ザックリと言って、今後は次のように高齢者や保護者に説明しましょう。
 「風邪にかかり易い人の場合は、ワクチンを接種すれば10人中3人は罹ってしまいますが、
  10人中5人は罹らないようになります。」


インフルエンザ ワクチン MMWR.pdf







posted by 斎賀一 at 11:54| Comment(0) | インフルエンザ

2020年02月12日

ゾフルーザは季節性インフルエンザ治療に使うべきではない 菅谷憲夫氏の提言

 
ゾフルーザは季節性インフルエンザ治療に使うべきではない 菅谷憲夫氏の提言
 

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 以前より、インフルエンザにおけるオピニオンリーダの菅谷憲夫氏がゾフルーザに関して懸念を表明していましたが、今回雑誌小児科に同氏の提言が載っていましたので纏めてみます。


1) 最近になって、ゾフルーザの耐性ウイルスが問題となってきたが、実際には治験時から高率に耐性が
   発生することは明らかであった。
   治験の成績で、成人ではA香港型(H3N2)  インフルエンザに対して9.7%(36/370)
   H1Nlpclm09に対して2.2% (4/182)   小児ではA香港型で23.4% (18/77)
   に耐性ウイルスが検出された。

2) 耐性が出た患者では、罹患期間が延長することが治験で証明されている。
   成人では耐性がない患者での罹患期間は49.6時間で、耐性が出ると63.l時間まで延長するが、
   プラセボ患者群の80.2時間と比べると短縮していた。

3) 実際、ゾフルーザ治療歴のない患者数例から138T 耐性ウイルスが検出され、耐性ウイルスが
   周囲から感染発病したと考えられた。

4) 重大な副作用はみられないとされてきたが最近になり出血が報告され、厚生労働省によるとゾフ
   ルーザを飲んだ後、血便や血尿など出血がみられた症例が計25例あり、このうち13例は因果関係
   を否定できなかった。

5) ゾフルーザの利点としては (存在価値)
   欧米では発症してから4~5日目以降の重症例の入院が多く、その時点から開始するオセルタミピル
   治療は十分な効果が期待できなかった。
   季節性インフルエンザの重症例には、ゾフルーザとオセルタミピル併用の有効性が期待されている。
   オセルタミピルはゾフルーザの138T 耐性変異ウイルスに有効であり、一方のゾフルーザはオセル
   タミピル耐性ウイルスに有効なので、併用することにより双方の耐性を抑えることが可能であり相乗
   効果も期待されている。
   現在ロシュ社が中心となり世界的に併用療法の治験が進行中で、オセルタミピルの連日投与とゾフ
   ルーザの4日ごとの投与、オセルタミピルの連日投与とプラセボ4日ごとの投与群での臨床効果が
   比較検討されている。  
   (以上すべてコピペ)





私見)
 生来、未練がましい私としましては、ゾフルーザを特定の患者さんに今シーズンも投与していました。
 以前のブログでも紹介しましたが、基礎疾患のある成人の方や、喘息や肺炎を合併している場合で短期
 での勝負をしたい時に先ずゾフルーザを処方して、翌日好転が見込まれないと判断したら電話診療にて
 タミフルを追加処方する考えでした。
 運よく本院では、ゾフルーザ処方の患者さんは全て順調な回復であったようです。
 今後も実地医家では、最初より併用療法は難しいと思いますので上記の方針で参ろうと存じますが?
 










posted by 斎賀一 at 18:52| Comment(0) | インフルエンザ