2017年04月20日

麻疹の感染拡大

麻疹の感染拡大


      
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 各報道機関より麻疹の感染拡大に対する警告が出ています。
雑誌小児科も今月号は麻疹ですので、uptodateを参考にまとめてみました。

 1) 潜伏期間は6~21日(平均13日)
   感染形式は接触、飛沫、空気感染がある。
   前駆症状(カタル期)が発疹の出現の2〜4日前よりある。
   発熱、倦怠感、鼻水、くしゃみ、咳、結膜炎 (光に過敏程度の軽微の事もあり)
   発疹の前にコプリック斑が、口腔粘膜に出現する。
   最初は小さいが癒合してきて、発疹が出現する頃には消失する。



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    前駆症状から2〜4日して発疹が出現
    最初は癒合して枝分かれしたような紅斑が、やがて小出血点様になる。
    発疹の程度と病気の重症度は、関連性がある。


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 2) 修飾麻疹
   ワクチンを接種した人が、やがてその抗体が減少して麻疹に感染した場合は、一般的には軽症で
   ある。
   カタル期やコプリック斑も無い場合があり、発熱も軽度。発疹の回復期の色素沈着もない場合が
   あり、風疹と誤診されることも多い。
   修飾麻疹患者からの感染は無いようです。

 3) 診断
   とりあえず原因が明らかでなく、類症鑑別できない発熱性の発疹があれば麻疹を疑うことになる。
   理想的には、この時に3種類の検体、すなわち咽頭拭い液、血液(EDTA血)、尿が採取されるべきで
   ある。医師は、管轄の保健所に麻疹疑い症例を届け出る。検体は保健所経由で地方衛生研究所に
   送られウイルス学的検査が実施される。地方衛生研究所以外での検査は想定されていない。この時
   同時に血清を採取して、臨床現場からコマーシャルラポに麻疹IgM抗体の測定を依頼されることが
   望ましい。    (全文コピペ)

   本院では、基本的には採血時にIgM検査をオーダーしますが、検査会社に血液の一部を保管依頼
   して、後日IgGも検査できるようにしておきます。
   同時に保健所にも提出するかもしれないので、下記の如くPCR検査用に、検体を採取しておきます。



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  PCR用の採血管は、レニン管かEDTAU型を用います。
  残念ながら発疹出現から3〜4日経過しないと陽性反応しない事があるようです。よって最初の
  採血を保管しておき、後日IgGで比較する事も念頭に置く必要があると思います。


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 4) 松戸での対応を表示いたします。

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 5) WHOは遺伝子解析法を標準化し、麻疹ウイルスを8グレード、24遺伝子型に分類していますが、
   血清学的には単一です。つまりワクチンは一種類でよく、インフルエンザの様に毎年変化する心配は
   ありません。
   この遺伝子型を解析する事により、どこの国から持ち込まれたかが、判明できます。




私見)
 2015年に我が国の麻疹は排除されたと認定されました。
 しかし、海外で感染した日本人や訪日外国人が、麻疹を外国から持ち込む例が増加しているとのこと
 です。発疹のある発熱患者さんには、特に医療機関並びに調剤薬局を含めた全体での取り組みが肝要です。
 本院のスッタフの皆、勉強して対策を考えましょう。




はしか感染拡大、今年の患者数が早くも100人超 TBS NEWS.pdf


Medline レジスタードマーク Abstracts for References 21,22 of 'Measles_ Clinical manifestation.pdf
















posted by 斎賀一 at 16:11| Comment(0) | 日記

2016年09月03日

時には母のない人のように

時には母のない人のように


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 最近、カルメンマキの歌をテレビで観ました。
職員にその事を話しましたら、「カルーセル麻紀は知っているけど ...。」との返事でした。
そこで、you-tubuより彼女の歌を知ってもらおうと思いました。
 学生運動が盛んな時にこの歌は流行ったと記憶しています。
寺山修司の早熟した人柄は、ノンポリの私にとって、理解を超えていました。
特にこの歌の出だしは共感するのですが、 “母がいないと愛が語れない” とは唐突すぎないかと思っていました。
ならば母を亡くした人は、元来愛は語れないのか、更に私のように父を亡くした人間は、何を語れないのかと問うてみたくなります。

 現在、93歳の母をみていると、奥手の私でもこの歌が少し分かる様な気がしてきます。
 (母とは私たちを育んでくれた大地のようなものなんでしょう。)



https://www.youtube.com/watch?v=uHCxfTtUrXE

https://www.youtube.com/watch?v=f6I-Shd9Oqk

https://www.youtube.com/watch?v=tNbPt7E4dJE 



 そこで替え歌を


      時には母のないひとのように、一人で旅に出てみたい。
      時には母のないひとだったら、大きな声で怒鳴らなくてもいいかもしれない。     
      だけど気持ちは直ぐ変わる。 母のないひとなら愛を語れない。

      時には母のないひとのように、何時も年寄に優しくしていたい。
      時には母のないひとだったら、何時もトイレ掃除をしている妻に
      気兼ねをしなくて済むかもしれない。
      だけど気持ちは直ぐ変わる。 母のないひとなら愛は語れない。



  最近は好いも悪いも、母の愛に感謝しています。












posted by 斎賀一 at 16:12| Comment(1) | 日記

2016年07月11日

プロフェッショナルになりたい

プロフェッショナルになりたい


        
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 巨人ファンなら誰でも覚えているワンシーンがあります。
’72年の阪急との日本シリーズ第4回戦、巨人が3対1でリードしていた9回の裏、阪急の攻撃は無死1,2塁の絶好のチャンスでした。解説者もここはバントと予測していました。しかし、巨人の守備体制はバントシフトではありませんでした。
 解説者は、1点は覚悟での守備体制と解説していました。阪急の西本監督はバントでなく、強行策を執りました。ライナー性の当たりは遊撃手の黒江のグラブに吸い込まれ、予め二塁近くにいたセカンドの土井に送球、飛び出していた二塁走者は併殺となってしまいました。『悲運の西本監督』 との新聞報道がありました。
 一方、“あれはセオリー通りにバントだった” として、西本監督の策を非難する論調が多かったように記憶しています。しかし、もしあのライナーがほんの少し黒江の脇にそれていたら、大量点に繋がっただろうと想像すると、巨人ファンの皆が、ホッとしたと思っています。
 その後日本シリーズ全体の流れは一気に巨人となりました。ワンプレイが日本シリーズ全体に影響したと、今でも私は思っています。

 最近BS番組でこのシーンについて、巨人の捕手の森が述懐していました。
マウンドに駆け寄った森は、黒江と土井と3人で話し合ったとの事です。西本監督は絶対に強行策でくる。ここは併殺狙いで行こうと、3人の意見が一致したとの事です。この時ベンチの川上監督は、全てを選手に任せたそうです。
 後日、川上監督は 「自分の目指していた野球が、この時達成できたと感じた。」 と言っています。
管理野球という奥の深さを知りました。

 西本監督も、巨人の森、黒江、土井も一瞬の判断にプロのプライドを賭けたのだと思います。
 
            “一瞬の判断に磨きをかけて精進する”

私もそういうプロフェッショナルを目指したいものです。

 昨今、薬の特集をしている週刊誌があると患者さんに教えてもらいました。
薄っぺらな正義感で、実際売れればいいと思っている輩の週刊誌を、私は買って読もうとも思いません。
 薬に関する疑問やご質問は、直接、私かスタッフにお話し下さい。


V9巨人の内野の要であり続けた土井正三 _ 週刊ベースボールONLINE.pdf


posted by 斎賀一 at 20:58| Comment(0) | 日記