2017年08月18日

笠原群生、異次元の世界

笠原群生、異次元の世界


   
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  昨日はブログ用の良い情報がなく、テレビを観ていましたら偶然、肝臓移植医師の笠原群生氏の番組が放送されていました。

本物の医師である事は間違いないのですが、巡礼者のような物静かな彼は自分にとって異次元の人
でした。
今後何年も医師をしていても理解できないし、また生まれ変わっても到達できない境地の世界でした。


     “ あの局面で肝生検を実施するのはどんな心境なんだろう? ”

圧倒され、ガックシして、寝つきの悪い夜でした ...。



 気を取り直して、ダグ・ハマーショルドの次の言葉を思い浮かべて今晩は寝ます。
 
        「神はお前の能力以上の事は要求していない。」



それから、いつも使う次の言葉は封印しよう。 

    「あなたの気持ちは分かります。しかし、こちらの立場も考えてください。」









posted by 斎賀一 at 19:31| Comment(1) | 日記

2017年05月01日

好物の原風景

好物の原風景



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 私の好物にはそれなりの理由があり、そこには原風景が広がります。
幼い頃、母の実家によく連れて行かれましたが、子供にとって長旅は結構辛いもので何が楽しみと言えば、途中の市川駅前のアーケード内にあるアイスクリームが食べられることでした。
 銀色の浅い器にのった丸いアイスクリームを、銀色の平たいスプーンでゆっくりと舐めるように食べた記憶があります。
今でもその原風景を追って、ハーゲンダッツのバニラアイスをスプーンでトロ〜ットロになるまで練りこんで、それをお皿に取ってゆっくりと食べています。

 最近ある方から和菓子の盛り合わせを頂きました。そんな時は何時も即座に“かのこ”を食します。
私が4歳の時、病院坂の小さな和菓子屋で一つだけ“かのこ”を買ってもらったのを記憶しています。今まで見たこともない、なんと豪華な食べ物だと思いました。

 松本清張の推理小説には、何時も主人公の原風景があります。
それが社会派の所以でしょうか?
しかし砂の器は社会的に問題があり、発表当初より批判がありました。
 (個人的には原文より映画の方が良かったと記憶しています。更にテレビドラマ化されていますが、残念ながら映画を凌駕してはいません。)

 きっと皆さんにも好物があると思いますし、若い方もやがて親の思いに感謝して、原風景の好物を味わう時があると思います。

幾つになっても“かのこ”を食べると初心に戻れる気がします...。
ゴールデンウィークはブログを休憩して、ブルーな気分を払拭いたします。







posted by 斎賀一 at 20:04| Comment(2) | 日記

2017年04月20日

麻疹の感染拡大

麻疹の感染拡大


      
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 各報道機関より麻疹の感染拡大に対する警告が出ています。
雑誌小児科も今月号は麻疹ですので、uptodateを参考にまとめてみました。

 1) 潜伏期間は6~21日(平均13日)
   感染形式は接触、飛沫、空気感染がある。
   前駆症状(カタル期)が発疹の出現の2〜4日前よりある。
   発熱、倦怠感、鼻水、くしゃみ、咳、結膜炎 (光に過敏程度の軽微の事もあり)
   発疹の前にコプリック斑が、口腔粘膜に出現する。
   最初は小さいが癒合してきて、発疹が出現する頃には消失する。



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    前駆症状から2〜4日して発疹が出現
    最初は癒合して枝分かれしたような紅斑が、やがて小出血点様になる。
    発疹の程度と病気の重症度は、関連性がある。


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 2) 修飾麻疹
   ワクチンを接種した人が、やがてその抗体が減少して麻疹に感染した場合は、一般的には軽症で
   ある。
   カタル期やコプリック斑も無い場合があり、発熱も軽度。発疹の回復期の色素沈着もない場合が
   あり、風疹と誤診されることも多い。
   修飾麻疹患者からの感染は無いようです。

 3) 診断
   とりあえず原因が明らかでなく、類症鑑別できない発熱性の発疹があれば麻疹を疑うことになる。
   理想的には、この時に3種類の検体、すなわち咽頭拭い液、血液(EDTA血)、尿が採取されるべきで
   ある。医師は、管轄の保健所に麻疹疑い症例を届け出る。検体は保健所経由で地方衛生研究所に
   送られウイルス学的検査が実施される。地方衛生研究所以外での検査は想定されていない。この時
   同時に血清を採取して、臨床現場からコマーシャルラポに麻疹IgM抗体の測定を依頼されることが
   望ましい。    (全文コピペ)

   本院では、基本的には採血時にIgM検査をオーダーしますが、検査会社に血液の一部を保管依頼
   して、後日IgGも検査できるようにしておきます。
   同時に保健所にも提出するかもしれないので、下記の如くPCR検査用に、検体を採取しておきます。



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  PCR用の採血管は、レニン管かEDTAU型を用います。
  残念ながら発疹出現から3〜4日経過しないと陽性反応しない事があるようです。よって最初の
  採血を保管しておき、後日IgGで比較する事も念頭に置く必要があると思います。


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 4) 松戸での対応を表示いたします。

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 5) WHOは遺伝子解析法を標準化し、麻疹ウイルスを8グレード、24遺伝子型に分類していますが、
   血清学的には単一です。つまりワクチンは一種類でよく、インフルエンザの様に毎年変化する心配は
   ありません。
   この遺伝子型を解析する事により、どこの国から持ち込まれたかが、判明できます。




私見)
 2015年に我が国の麻疹は排除されたと認定されました。
 しかし、海外で感染した日本人や訪日外国人が、麻疹を外国から持ち込む例が増加しているとのこと
 です。発疹のある発熱患者さんには、特に医療機関並びに調剤薬局を含めた全体での取り組みが肝要です。
 本院のスッタフの皆、勉強して対策を考えましょう。




はしか感染拡大、今年の患者数が早くも100人超 TBS NEWS.pdf


Medline レジスタードマーク Abstracts for References 21,22 of 'Measles_ Clinical manifestation.pdf
















posted by 斎賀一 at 16:11| Comment(0) | 日記