23価肺炎球菌ワクチンの局所反応
Reports of Injection Site Necrosis
After 23-Valent Pneumococcal Vaccine Use
After 23-Valent Pneumococcal Vaccine Use
成人用の23価肺炎球菌ワクチンにおける局所反応の報告が、雑誌JAMAに掲載されています。
ワクチンが社会に広く採用されれば、当然ながら副反応の報告例も増えてきます。
アメリカのワクチン副作用管理システムのVAERSにおけるpassive surveillanceにより、
副反応を収集しています。
1) 論者はVAERSを中心に調べ直して104例が対象となり、その中の48例が本論文に採用
されています。
・43例が壊死を伴っています。平均年齢は67歳。多くが女性です。(36/43)
12例は免疫不全です。
・5/43が脂肪壊死まで波及しています。
その中で筋膜が1例、筋膜及び筋組織が1例、筋組織が1例でした。
・48例の半分が外国で、半分がアメリカでした。
・23例(47.9%)は重篤です。
1例がワクチンとの関連性は否定的ですが、死亡例があります。
17例(35.4%)は入院を要しています。
26例(54.2%)は外科的処置が必要となっています。
3例が皮膚移植を要しました。
2) 壊死の発生頻度は0.2人/100万人と稀です。
多くの症例は発赤、腫脹、疼痛から始まり、進行して壊死となっています。
3) 結論的には、23価肺炎球菌ワクチンの利点がリスクを大幅に上回っています。
私見)
23価肺炎球菌ワクチンは、全ての肺炎の予防を網羅してはいません。
このワクチンに対する限界もあり、その点を十分に理解してからの接種を勧めています。
本院のブログをご参照ください。
肺炎球菌ワクチン.pdf
そのせいかマスクをしないで来る方が増えてきて、軽くマスク警察のようになってます∠( -_-)
あまり強くは言えないので、医療機関なのでマスクの着用お願いしますと、そっとマスクを差し上げてます。
あついなか変わらずマスク、キャップ、シールドつけてフル装備で働いてるので、蒸れて頭と顔が