好酸球性食道炎と食物除去
<短 報>One-food versus six-food elimination diet therapy
for the treatment of eosinophilic oesophagitis
for the treatment of eosinophilic oesophagitis
海外から報告の多い疾患ですが、最近では日本でも注目されています。
私も疾患を疑い生検を行いますが、殆どが空振りでそれ程多い疾患とは感じていませんが。
以前は食物アレルギーとの関連性は乏しいとされていましたが、今回雑誌Lncetから食物除去
に関しての論文がありました。
1) 18歳から60歳で、活動性の好酸球性食道炎患者129人が対象です。
2016年から2019年まで調査しています。 平均年齢59歳(男性54%、女性46%)
2) 食物除去を1品目(牛乳)と6品目(牛乳、小麦、卵、大豆、魚介類、ナッツ類)の2群で
比較しています。
除去後6週間で食道生検を行い、寛解を見ています。
3) 両群共に寛解率は40%でした。
両群では寛解率に差は認められていませんが、無反応の9人にステロイドのフルチカゾン
を経口投与により寛解しています。
4) 好酸球性食道炎には、先ず牛乳の除去を推奨しています。
経口のフルチカゾンは、日本では上市されていません。
私見)
胸やけがする時には水を飲むことを勧めていますが、好酸球性食道炎の場合には、牛乳を
飲むのは逆効果のようです。
次回、日本のデータをブログします。
好酸球性食道炎.pdf