鼻用エピネフリン噴霧をFDA承認
FDA Advisory Committee Votes in Support of Favorable Benefit-Risk
Profile for neffy
(Intranasal(IN) Epinephrine) for the Treatment
of Allergic Reactions (Type 1), Including Anaphylaxis
Profile for neffy

of Allergic Reactions (Type 1), Including Anaphylaxis
本院でも食物アレルギーに対して鼻用エピネフリン噴霧を用いていましたが
(本院職員作成)、コロナワクチンのアナフィラキシーには、エピネフリン(ボスミン)
筋肉注射がガイドラインで推奨されており、鼻用エピネフリン噴霧の使用は影を潜めていま
した。
今回アメリカのFDAが鼻用エピネフリン噴霧を承認したとのリリースがあり、本院でもアナ
フィラキシーに対して鼻用エピネフリン噴霧の復権を考えています。
1) タイプ1型アレルギー反応に対する鼻用エピネフリン噴霧使用に関してのFDAの承認投票
では、成人の使用に関しては16−6の賛成、小児に関しては17−5が賛成でした。
2) エピネフリンの筋肉注射と鼻用噴霧とを投与後、10〜20分での血中エピネフリン濃度を
調べています。
また、投与後1分後の血圧と脈拍数も比較しています。
3) 最も信頼できるサロゲートマーカーは血圧と脈拍数と仮定すると、1回投与では鼻用エピネ
フリン噴霧は筋肉注射と同程度でしたが、2回投与では血圧の上昇はエピペンよりも鼻用
エピネフリン噴霧の方が上昇していました。
私見)
エピペンを含めてエピネフリンの筋肉注射は、効果がない場合に30分後に2回施行も可能と
されていますが、今回のリリースからは鼻用エピネフリン噴霧の2回目も視野に入れても良い
ようです。
当然ながら以前の私のブログでも紹介しましたが、過剰投与の問題も注意が必要です。
鼻用エピネフリン噴霧に関しての本院資料とブログを下記に掲載します。
本論文.pdf
1 鼻用エピネフリン本院.pdf
2 鼻用シリンジ.pdf
3 アナフィラキシーの2相性について.pdf
4 エピネフリンの鼻用スプ.pdf
5 アナフィラキシーにエピネフリン鼻用スプレー.pdf
6 鼻用の論文.pdf