ステント留置後の抗血小板療法の期間
Long-term outcomes and duration of dual antiplatelet therapy after
Coronary intervention with second-generation drug-eluting stents
Coronary intervention with second-generation drug-eluting stents
冠動脈疾患で、ステント留置術後の抗血小板療法は2剤併用が基本です。
1剤に減らす時期に関しては私のブログでも幾つかの文献を紹介してきましたが、未だ明白には
結論されていません。6か月から、出来るだけ長く継続を推奨するまで、と幅が広い感じです。
今回雑誌JAMAより、9か月を基準とする文献が出ましたのでご紹介いたします。
1) 第二世代のステントを使用した患者さんを対象に、2006年から2016年間で最長13年間の
経過です。平均では4.3年です。40,882人が登録されました。
主要転帰は死亡、心筋梗塞再発、脳卒中、主要出血です。
2剤併用期間は4つのグループに分けられました。
1〜5グループ、6〜9グループ、10〜12グループ、13〜18グループです。
2) 結果
死亡のリスクは、9か月以内での中止が危険率2.03から3.41と高い結果です。
9か月以降では危険率は0.93でした。出血の危険率も9か月以降では0.82です。
3) 結論
9か月以降に2剤を1剤に変更するのが、安全性を考えても妥当との見解です。
私見)
私としましては、専門家に委ねます。
Dual antiplatelet therapy discontinued ..pdf