実地医家のべからず集;choosing wisely
SGIMのchoosing wiselyは、実地医家に対する辛口の論評です。
今回も大胆とも思える警告を発しています。
1) インスリンを使用していない2型糖尿病患者が、家庭で毎日血糖モニタリングを行う事は
お勧めしません。
2) 患者が恩恵を受ける可能性がない限り、定期的な年次検査を実施しないでください。
検査の頻度は、個々のリスク要因と好みに基づいて決定する必要があります。
健康診断を実施している場合は、重なる健康診断は避けるべきです。
3) 低リスクの外科的処置の前に、定期的な術前検査を実施しないでください。
4) 平均余命が10年未満の成人のがん検診は、お勧めしません。
5) 患者または医療提供者の便宜性のためだけに、末梢にカテーテルを留置したり、放置
しないでください。
私見)
アメリカでは、以前より費用対効果から医療の適切化が叫ばれています。
日本のもったいない感覚からはやや趣が異なりますが、更なる医療費の削減が求められて
いるのかもしれません。
日本は以前の輝きを失っているのでしょうか。
団塊の世代は、全てにおいてお荷物になるのでしょうか。
真の福祉国家を目指したいものです。
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