新型コロナワクチン接種後の肝障害

新型コロナワクチン接種後の肝障害

Liver injury after SARS-CoV-2 vaccination: Features
of immune-mediated hepatitis, role of corticosteroid therapy and outcome

　＜短　報＞

　新型コロナワクチン後の肝障害を、87例報告しています。
59％がファイザー社製でした。平均で接種後15日での発生です。
殆どがステロイド治療で軽快していますが、1例のみが肝移植まで進んでいます。


１）　87例の内、たったの14％のみ以前に肝障害の既往がありました。
　　　46例（53％）がステロイド治療を行っています。11例がステロイド治療に抵抗して
　　　います。
　　　その中の10例は、その他の治療（アザチオプリン、血漿交換治療等）を実施しています。

２）　新型コロナワクチン後の肝障害は極めて稀で、自然治癒しています。
　　　重症例においてもステロイド治療で奏功しています。1例のみが肝移植まで必要となって
　　　います。

３）　肝障害は稀で、自然に軽快します。今後もワクチン接種に対しては強く推奨すべきとして
　　　います。







私見）
　ワクチン接種の直後ばかりでなく、2週間前後の健康チェックも必要かもしれません。








Liver injury after SARS‐CoV‐2 vaccination_ Features of immune‐mediated hepatitis, role of corticosteroid therapy and outcome - Efe - 2022 - Hepatology - Wiley Online Library.pdf