2023年01月13日

肺炎球菌ワクチンの選択肢が増えました。

肺炎球菌ワクチンの選択肢が増えました。

 〜アメリカでの話
Pneumococcal Vaccine Options Multiply
Journal Watch; December 28, 2022



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 アメリカでの話ですが、新たにPCV15とPCV20が加わったとの事です。
従来のPCV13とPPSV23に加わることで、肺炎球菌の血清型に対する対応が広がりました。
18〜64歳でリスクのある人(免疫不全、アルコール常用者、臓器不全)と、65歳以上の全ての
人に適応されます。
ワクチンの既往が不明の人は、PCV20の1回接種を推奨しています。
あるいはPCV15を接種する場合は、PPSV23を1年後に接種するスケジュールです。
 一方で、PPSV23を1回接種している人は、1年以上空けて新しいPCV15かPCV20のいずれかを
接種すべきとしています。
PCV13のみを接種した人は、1年以上の間隔でPPSV23を接種すべきとしています。
PPSV23とPCV13の両方を既に接種している人は、追加の接種はすべきでないとしています。
成人で流行している肺炎球菌の血清型が小児の感染に影響するため、複合的なワクチン接種は
避けられませんし、ワクチンもそれに迅速に対応しなくてはなりません。







私見)
 成人の方で、肺炎球菌ワクチンの2回目の接種を希望される方がいます。
 日本の現時点ではPCV13が適当かと思っていますが、それすらも決まっていません。
 アメリカの対応の迅速さを鑑みますと、ガッカリします。
 下記にCDCのガイドラインと、本院の以前のブログのPDFを掲載します。







Pneumococcal Vaccine Timing for Adults-April 1, 2022.pdf

1 日本感染症学会 (2).pdf

2 肺炎球菌ワクチン.pdf

3 65歳以上の2回目の肺炎球菌ワクチンは.pdf










posted by 斎賀一 at 20:53| ワクチン