変形性膝関節症にウオーキングは有効
Association Between Walking for Exercise and Symptomatic
and Structural Progression in Individuals With Knee Osteoarthritis
and Structural Progression in Individuals With Knee Osteoarthritis
1) 2004年〜2006年に50歳以上の変形性膝関節症患者を登録しています。
サーベランスは、2012〜2014年の3年間行っています。
膝関節痛の頻度と、レントゲン所見を調べています。
・ 新たな膝関節痛の頻度
・ レントゲンの重症度の悪化
・ 関節間隙の狭小化
・ 膝関節痛の改善度です。
1,212名が登録されました。45%が男性で、73%がウオーキングを
取り入れています。
平均年齢は63.2歳、BMIは29.4
2) 新たな膝関節痛の頻度は、ウオーキング群の方が少なく、
危険率は0.6です。
関節間隙の狭小化も、ウオーキング群が少なく、危険率は0.8でした。
ウオーキングの効果は、変形性膝関節症のタイプでも異なると
想定しました。
Valgusは16%、varusは48%、normalは36%の頻度です。
ウオーキングはValgusで効果が一番少なく、varusは構造の
進展予防に効果があり、normalは、疼痛頻度改善に
効果がありました。
私見)
Step療法でなく、ウオーキングが理にかなったエクササイズとしています。
当然ながら重度の変形性膝関節症は、自らウオーキングをしないので本研究の
限界があります。しかし、軽い刺激で壊しては作り変える繰り返しが必要の様
です。ただし、あまりの刺激は私を含めて高齢者にとってぼっこわれます。
職員の皆さん、ご注意ください。
本論文 ウオーキングArthritis.pdf
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