2022年11月05日

変形性膝関節症にウオーキングは有効

変形性膝関節症にウオーキングは有効

Association Between Walking for Exercise and Symptomatic
and Structural Progression in Individuals With Knee Osteoarthritis




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 1) 2004年〜2006年に50歳以上の変形性膝関節症患者を登録しています。
    サーベランスは、2012〜2014年の3年間行っています。
    膝関節痛の頻度と、レントゲン所見を調べています。
  
    ・ 新たな膝関節痛の頻度 
    ・ レントゲンの重症度の悪化 
    ・ 関節間隙の狭小化 
    ・ 膝関節痛の改善度です。

    1,212名が登録されました。45%が男性で、73%がウオーキングを
    取り入れています。
    平均年齢は63.2歳、BMIは29.4
 
 2) 新たな膝関節痛の頻度は、ウオーキング群の方が少なく、
    危険率は0.6です。
    関節間隙の狭小化も、ウオーキング群が少なく、危険率は0.8でした。
    ウオーキングの効果は、変形性膝関節症のタイプでも異なると
    想定しました。
   

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    Valgusは16%、varusは48%、normalは36%の頻度です。
    ウオーキングはValgusで効果が一番少なく、varusは構造の
    進展予防に効果があり、normalは、疼痛頻度改善に
    効果がありました。
 

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私見)
 Step療法でなく、ウオーキングが理にかなったエクササイズとしています。
 当然ながら重度の変形性膝関節症は、自らウオーキングをしないので本研究の
限界があります。しかし、軽い刺激で壊しては作り変える繰り返しが必要の様
です。ただし、あまりの刺激は私を含めて高齢者にとってぼっこわれます。
 職員の皆さん、ご注意ください。




本論文 ウオーキングArthritis.pdf











posted by 斎賀一 at 18:54| 整形外科・痛風・高尿酸血症