副腎偶発腫瘍(incidentaloma)の発生頻度
<短 報>
Prevalence and Characteristics of Adrenal Tumors
in an Unselected Screening Population
in an Unselected Screening Population
中国からの報告です。
健康な人を対象にしたスクリーニング検査で、副腎偶発腫瘍の頻度は1.4%との事です。
1) 無症状の人25,000人を対象にしています。年齢は18〜78歳です。
12か月ごとの経過観察で、良性の腺腫との鑑別と内分泌の検査を行っています。
2) 10mm以上の腫瘍の頻度は1.4%です。65歳以上の場合は3.2%です。
351例の副腎偶発腫瘍の中で、腺腫が337例、14例が他の良性腫瘍でした。
悪性腫瘍は一例もありません。
3) 症例の3分の2が内分泌検査を実施しています。
69%が正常(non-function)の腺腫
20%が自律的コルチゾール分泌(autonormous corisol secretion;クッシング症候群)
12%がアルドステロン症でした。
褐色細胞腫は一例もありませんでした。
私見)
本院では、電解質異常や高血圧患者さんにホルモン検査をして、二次施設に副腎腫瘍の
検査依頼を行います。
本論文と検査対象が逆転していますが、殆どが良性である点は患者さんを紹介する際に
良い方向です。
本論文.pdf
マダニ怖いですねー
草ボーボーなとこには近づかないようにします