2021年10月04日

前立腺がんのスクリーニング・PSA

前立腺がんのスクリーニング・PSA

    <短 報
 
Prostate-specifi c Antigen Testing as Part of a Risk-Adapted
Early Detection Strategy for Prostate Cancer



31004.PNG

  
 
 前立腺がんの検診でも日常診療においても、腫瘍マーカーのPSAが主体です。
今回、スクリーニングの方式を示した論文が出ています。


1) ハイリスクの人にPASスクリーニングを行う
   ・50歳以上
   ・家族歴に前立腺がんのある45歳以上
   ・遺伝子のBRCA2変異のある40歳以上
    しかも余命が15年以上ある人 (つまり100−15=85歳)

2) ・PSAが1ng/ml以下の場合は5年ごとに検査
   ・PSAが1~3ng/mlの場合は2~4年ごとに検査
   ・PSAが3ng/ml以上の場合は、直腸診で異常がなければ1年ごとに検査。
    もしも1ng/ml/年の増加があればMRI検査を行い、その後も積極的な経過観察が必要




          31004-2.PNG




 
私見)
 今までは4.0がカットオフでしたが、今後は3.0とし直腸診を汎用して参ります。








Prostate-specific Antigen Testing as Part of a Risk-Adapted Early Detection Strategy for Prostate Cancer_ European Association of Urology Position and Recommendations for 2021 - ScienceDirect.pdf











posted by 斎賀一 at 21:00| Comment(1) | 泌尿器・腎臓・前立腺
この記事へのコメント
こんばんわ。いつもブログで医療知識をご提供ありがとうございます。感謝。
今回のテーマはPSA。2019年4月に検査し、結果も良く1.03で、基準4.0以下だったので安心しきっていました。結果良かったので、もう検査を受けないつもりでいました。ブログの各検査時期を見まして、適宜、応じて検査したいと思いました。自分の思い込みを修正できて良かったです。

さて、中学校の直近先輩から「ひらめきグループ展」鑑賞のお誘い受けました。実施期間に伺って鑑賞して参ります。楽しみです。
Posted by at 2021年10月04日 21:32