闘い続けた内橋克人先生
内橋克人先生に師事して三十有余年が過ぎました。
先生が講演で四国に行かれた時、先生を知らない旅館の女将が先生の顔を見ただけで
「あなたは自分に厳しく、人にも厳しい方です」と見抜かれたとの事です。
その事が大変お気に入りの様で、嬉しそうに語られていました。
私はと言えば、「自分に優しいので、できるだけ人にも優しく」がモットーです。
私が、「先生の国民に対する優しい眼差しには心が打たれます。」とお話ししますと、「国民を信用しては
なりません。」との意外な言葉が返ってきました。
訝る私に先生の奥様が、「主人は可哀そうな人や、虐げられた人に対して、心底同情し夜中まで一人泣いているのです」と打ち明けられました。
私の尊敬するある病院長が、失意のうちに地元を離れるとき、私に一言を賜りたいとお話しすると、
「患者を差別しないことです。私はそれを続けてきました。」とお話しくださいました。
以前、内橋先生に愛読書をお聞きした時、「蟹工船です」と教えてもらいました。
内橋先生は虐げられた人、そして、その社会に対し最期まで闘い続けた評論家でした。
「人生のぎりぎりの一言は何ですか」とぶしつけに先生に問うことが夢でしたが、残念ながら
それは叶わない事となりました。
もう一度、先生の書物から自分で見つけなければならないようです。
先生が師事なさってるとは存じあげませんでしたが、先生の人生のぎりぎりの一言は何ですか?と言う質問難しいですね...
なんと答えられたのか、私も聞いてみたかったですね?
むしろ、斎賀先生のお人柄に癒されている、父や私も含め他の患者さんにも沢山いると思いますが。
内橋先生からくだらない私のような人間にまで話を合わせて下さる、許容範囲の広い先生にも同じ質問の答えを聞いてみたいですね?
そう言えば以前先生に、先生は毎日何を食べてるんですか?と唐突な質問をしてしまいましたが(*^^*)
先生はお気づきかも知れませんが、食べ物に命かけてる私的には、いたって真面目な質問のつもりですが−笑
まだ答えてもらってなかった−(^o^)