2021年07月02日

自宅療養の新型コロナ軽症患者における長期症状

自宅療養の新型コロナ軽症患者における長期症状
 
 Long COVID in a prospective cohort of home-isolated patients



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 雑誌nature Medicineに入院するほどでない軽症〜中等症の自宅療養の患者さんは、感染後6か月経過しても症状に苦悩しているとの論文が掲載されています。
ノルウェーからの報告です。
対象患者は図で説明します。






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    Fig. 1 BMEC, Bergen Municipality Emergency Clinic; LTF, lost to follow-up.




結局、入院患者65人、自宅療養患者247人、抗体陰性者(家庭内濃厚接触者で2か月後に抗体が陰性の人)60人を比較しています。


纏めますと

・入院患者と自宅療養患者合わせて312人の中で、6か月まで症状が残った人は189人(61%)いま
 した。
・16歳から30歳の61人は当初軽症でしたが、32人(52%)は6か月まで症状が続いていました。
 内訳は、味覚・嗅覚障害が28%、倦怠感は21%、息切れ13%、認知低下13%、記銘力低下は11%
・自宅療養の中で0歳から15歳の若年者では、症状が続く人は13%(2/16)に対して、16歳から30歳
 では52%(32/61)が症状が残っていました。




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・抗体は感染後2か月で上限(プラトー)になりますが、高値ほど症状は強く年齢とともに増加しています。
 この点はインフルエンザなどの他の感染症とは異なります。



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結論として、若い人の記銘力低下は重大な問題で、この年齢のワクチン接種を勧めるべきとしています。








Long COVID in a prospective cohort of home-isolated patients.pdf










posted by 斎賀一 at 20:43| Comment(1) | 感染症・衛生
この記事へのコメント
思った以上に症状が続く人の割合が高くてびっくりしました。
記銘力低下は大きな支障ですね。
Posted by at 2021年07月06日 11:29
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