原子物理学者・荒勝文策
コロナ時代に添えて
NHKスペシャルで、戦時中の国策に翻弄された原子物理学者、荒勝文策氏の番組がありました。
人は言葉といいますが、感銘を受けた文言がありましたのでブログにしまっておきます。
・「今は暗い研究室の中だが、これを探求しているとやがて真理が読み解かれて、その先に明るい光が見えてくると信じていました。」
やはりNHKスペシャルの「エボラからの生還」で医療関係者がエボラと戦う中で、皆が成長していくのを経験した指導者の言葉を思い出します。
「誰かの人生に変化をもたらす事こそ最大の奇跡だと思います。人生に意義を与える事が、僕らの存在理由だからです。」
・荒勝の晩年は書道とランの栽培が趣味でした。
一番好んで書いたのが「行得一」でした。何かを行えばささやかながら一つのものが得られると、謙虚な内容だと私は理解しました。
今回のコロナで、職員の皆が影になり日向になりそれぞれが頑張っています。
公的機関からもそれなりのお金が医療従事者に支給されます。
私の妻が、本院からもそれなりに別途支給したらとの提案がありました。
その時私は、はっと気づいたのです。
荒勝の掛軸の字は、行と得が見分けがつかないくらいの崩し字でした。
まるで行と得は同一のものだと言っているかのようです。行動することがすなわち自分にとって知らず知らずのうちに何かを得ている。ましてや何かをして一万円を得るなんて解釈は、遠い彼方の話なのです。
そんなわけで職員の皆さん、本当にご苦労さん。
慰労金、とても有り難いと思っておりますが…
この先コロナが多少落ち着いたら、税金の負担がその分増えるのではないかと、不安もあります。
そんな事を言いつつ、有り難く目先の物に遣ってしまう予定ですが...(^_^;)