I Want to Retire, But I Can't Quite Say Goodbye
当然ながら、この時期に多くの医師が働き方を考え始めています。
世間では医療従事者に感謝の気持ちを表すブルーライトアップもされており、コロナと戦っている私の
ような末端の開業医ですら有難いと思います。
Medscapeに、コロナで燃え尽きた医師に対するアドバイスが載っていましたので纏めてみました。
格調高い論文なので、私の意訳は簡単にします。
主旨を纏めてみますと
1) 定年を間近に控えた多くの医師が、新型コロナによってフルタイムの勤務からパートに切り替えよう
としています。
完全に退職する事を望む医師は20%以下で、何らかの形で臨床家を続けていたいと思っています。
それは収入の面と生きがいの点です。
2) 現在のまま医院(オフィス)を続けていても経費の面でも、厳しい環境には変わりはないようです。
完全な退職は多くの臨床家が危惧しています。
朝目覚めたら何もない人生は、お金の点ばかりでなく多くの物を失う心配があります。
医学と離れて作家になり成功した人もいます。田舎で自分の医療を構築して地域医療に貢献し、
やりがいを見つけた医師もいます。
3) 定職を離れると言う事は、保険を含めた不安定な状態になります。
それらを総合的に判断する必要があります。
できるなら50歳代で人生プランを建てた方が賢明です。完全退職ではなく段階的なパートタイム
への移行を勧めます。
4) (最後のこの論文の核心部分です。間違えるといけないので原文も掲載します。)
あなたが医療を好きならば、いったい何が好きなのか、そしてそれを最大限に実現できる場所を
見つけてください。それがパートタイムの場合でも。
His advice: Figure out what it is that you love about medicine and try to
find a situation that allows you to maximize that. It's something you
probably need to start thinking about in your 50s, not in your 60s.
Try to find out if you can go into a track where you can transition to
part-time.
私見)
新型コロナで退職を考えている人に対して、論者は説教じみた事は一言も語らずに温かい視点で語って
います。医療従事者の全てに語っています。
さて、お前はどうするかって?
「ブタもおだてりゃ木に登る」
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