2019年08月06日

アメリカンフットボールリーグ(NFL)の選手は心房細動になり易い

アメリカンフットボールリーグ(NFL)の選手は心房細動になり易い
 
Arrhythmias and Adaptations of the Cardiac Conduction
System in Former National Football League Players
 


0806.PNG



 かなりの持続力運動を要求するアメリカンフットボールリーグに所属していた人を対象に、((NFL群)と
エリートでない一般のアスリートをDHSから抽出したDHS群(コントロール群)を比較しています。



纏めますと

1) 調査は2014~2015年に懸けて行われています。
   NFL群はリタイヤしていますが、現在の運動の程度を1週間に1回以下の軽度、1〜2回の中等度
   3回以上の高度に分類しています。
   更に現役の時のポジションにおいても調べています。
   平均年齢はNFL群で56歳、DHS群は54歳です。

2) 心房細動はNFL群で23例(5%)認められ、DHS群では5例(0.5%)でした。
   危険率は5.7です。
   23例中15例は心房細動の診断を受けていませんでした。
   NFL群は、安静時脈拍数がコントロール群に比較して徐脈傾向です。
   62対66
   更に1度房室ブロックは18%対9%です。

3) NFL群では心房細動、心室内伝導速度の遅延、房室伝導時間のブロック、左房拡大も認められて
   います。
   しかも自覚症状はない傾向でした。

4) きつい運動は心筋の炎症を起こし、やがて心筋の線維化に繋がり、伝導障害を引き起こすと想定
   しています。
   このような変化は、現役を引退して中高年になってから出現します。






私見)
 一生で1,500時間以内のトレーニングを勧めるガイドラインもありますが、そんなことをしていたら
 アスリートは育ちませんし、張本さんに怒られます...。
 今後、本院でも中高年の方が来院され昔運動をしていたならば、それはスポーツ心で大丈夫ですと
 断定せずに、心電図と左房を診ていきたいと思います。





JAMA文献.pdf












posted by 斎賀一 at 22:11| Comment(1) | 循環器
この記事へのコメント
来週からお盆休みですが、お休み病院も連休だったりして、ちょっと不安なところもありますが...

昨日の朝日新聞の医療のところに、副院長先生の旦那さまの記事が載ってましたね〜

旦那さまもご立派な方ですね(^o^)/
Posted by at 2019年08月08日 07:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: