2019年03月18日

発作性心房細動の誘発因子

発作性心房細動の誘発因子
 
Patient-reported triggers of paroxysmal atrial fibrillation



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 発作性心房細動の患者さんの、4人に3人は誘発因子を経験しています。
雑誌HeartRhythmによると   ・アルコール摂取  ・カフェイン  ・運動  ・不眠  でした。
但し心不全を持っている人においては、これらの誘発因子はあまり関係は無かったようです。
 (上記の因子が心不全の患者さんにとって急に多くなる事は稀ではないかと思いますし、心不全の増悪そのものが危険因子となるかもしれません。)


纏めますと

1) 症状を有する発作性心房細動患者1,295名を対象にしています。
   957名(74%)が誘発因子を経験していました。
   バックグラウンドを調べてみますと、心不全患者では誘発因子の関与の危険率は0.29と低いのに
   比べて、心房細動の家族歴がある場合は、誘発因子の危険率は2.04と高めでした。
    (遺伝的に関与する心房細動では、誘発因子は重要になっています。)

2) 誘発因子を調べますと
    ・アルコール摂取(35%) ・カフェイン(28%) ・運動(23%) ・不眠(21%) でした。

3) 誘発因子と遺伝的背景を研究する事が、今後期待されるとしています。





私見)
  Medscapeの論評では、「患者との検討、家族歴からの遺伝的背景、環境因子などから誘発因子を
 探すのがこの研究の一つの目的でしたが、十分には達成されなかった。そのために包括的な勧奨は
 適切でない。実際、カフェインが問題な人もいれば、全く誘因とならない人も多くいる。
 運動を制限する必要のない人もいれば、ある種の運動が誘因となる事もある。
 今後は個々人の特異性を研究する必要がある。」としています。

  ある朝鮮半島の専門家が言っています。
     「予測に決め言葉は使わない方が良い。相手をあまり甘く見ない方が良い。」

そこで患者さんには次のように言いましょう。
「発作性心房細動をあまり甘く見ないでください。お酒を飲むなら1合程度、運動は苦しくない程度、
 コーヒーはブラックで飲んでよいのですが、カフェイン入りのドリンク剤を元気のために飲まないでくだ
 さい。眠れない日でも布団の中で楽しい事や卑猥な事を想像して、朝までゆっくりしていてください。」





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posted by 斎賀一 at 20:13| Comment(2) | 循環器
この記事へのコメント
私の場合は、布団の中でいつも次の休みは何を食べようか、何を買いに行こうかとか、卑しい事ばかり考えてます(*^^*)

その為に働いてるようなものなので、もう今度の休みも、何を買いに行くか決まっておりますo(^o^)o

実は最近、念願だったいい事があったんですよ〜(勿論、食べ物)
先生にもお裾分けがあるかも(^O^)
Posted by at 2019年03月18日 23:48
こんにちは。今日は、久しぶりに循環器ブログを読み返しています。
カテアブ体験談が、インターネットに溢れています。一回目のカテアブ後洞調律維持していた方が、また、不整脈出現して二回目のカテアブされる方も大変多いです。
その方達の生活行動も記録されているのですが、一回目に洞調律維持されているので、飲酒したり、激しい運動(トライアスロンやマラソン等)してます。
先生のブログのあるとおり、個々人の特異性はあるが、飲酒、激しい運動,カェインは誘発因子ということ教えてあげたい位です。
因みに、テニス(ダブルス)を再開しましたが、先生のブログのとおり今は、運動は苦しくない程度にしています。もし、ブログを見ていなかったら、調子に乗って思い切り運動してたかもしれません。
「発作性心房細動をあまり甘く見ないでください」のお言葉を噛みしめています!!。

Posted by at 2020年09月19日 14:34
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