2019年01月28日

夕食はやっぱり軽めがいい

夕食はやっぱり軽めがいい
 
Energy intake at different times of the day: Its association
with elevated total and LDL cholesterol levels



0128.PNG


   

 夕食が高カロリーだと栄養分が体内に蓄積されてしまうと、以前より指摘されていました。
それを証明する論文が掲載されています。
台湾からの報告です。


纏めてみますと

1) 1,283人の健康な人を対象にしています。
   24時間の食物摂取量のデータを回収し、それを炭水化物、蛋白、脂肪に分けて計算し調査して
   います。

2) 食事の時間帯は6分類としています。
   メインの食事としては、午前中(午前5時から午前9時29分まで)、正午(午前11時30分から
   午後1時39分まで)、夜間(午後5時30分から午後8時30分)
   軽食としての追加の3つの時間帯が含まれています。
   午前中(午前9時30分〜午後11時29分)、午後(午後1時30分〜午後5時29分)及び
   夜間(午後8時30分〜午後4時59分)

3) 回収データの解析後に1~3週間して受診し、空腹時の中性脂肪、総コレステロール、HDL、LDLを
   測定しました。
   結果、コホートにおける平均エネルギー摂取量は、午前中に385 kcal(95%CI、353-416)、
   正午に522 kcal(95%CI、483-561)、夜は557 kcal(95%CI、516-597)でした。
   軽食に関しては、午前の軽食が123 kcal(95%CI、106-140)、午後の軽食は171 kcal
   (95%CI、141 200)、夜食は169 kcal(95%CI、139-200)

4) 結果として
   夜間に100kカロリー増加する毎にLDL-コレステロールは0.94mg増え、特に脂肪が100kカロリー
   増加する場合、LDL-コレステロールは2.98mg増えます。
   一方夜間の食事の100kカロリーを朝か正午に移すと、それぞれ、LDLは5.21mg、3.19mg減少
   しました。

5) 筆者は、コレステロールが夜間に栄養分から代謝形成されるためと説明しています。






私見)
 台湾からの報告ですので、食生活が若干、日本と異なるかもしれません。
 軽食つまり間食が多い気がします。飲茶の習慣でしょうか。
 一日全体での総摂取カロリーは、約2,000kカロリーです。
 又、本論文では研究期間が短い気もします。LDLに対する食事の影響はかなり時間を要すると思い
 ますが、 短期間でも結果が出るとも言えます。
 欧米では夜間は少ないと聞いていますが、特に日本では脂質異常症の患者さんに食事を摂る時間帯
 の指導も必要な様です。






コレステロール 食事 HL.pdf















posted by 斎賀一 at 19:39| Comment(1) | 脂質異常
この記事へのコメント
 今日、確定申告の用紙を書いていて、後から見直したら...

男、女にマルを付けるとこに、うっかり男にマルをつけてしまっていて(>_<)

慌てて訂正したのですが...(^o^;)

何気に去年のを見たら、男にマルつけて提出しちゃってました(*_*)

レセプトでも、そんなんで返戻された事がありましたが、気づかれなくて良かった〜(^o^;)

Posted by at 2019年01月30日 21:46