2018年10月29日

PPI(胃酸分泌抑制薬)と低ナトリウム血症

PPI(胃酸分泌抑制薬)と低ナトリウム血症
 
Associations of proton pump inhibitors and hospitalization
due to hyponatremia: A population–based case–control study



1029.PNG



 PPIは、汎用されている強力な胃酸分泌抑制薬です。潰瘍、逆流性食道炎、抗血栓薬の出血性潰瘍に対する予防等、適正に処方する限り安全で有効な薬剤の一つです。
 今回、極めて稀ながらPPIの処方初期に(3か月以内)低ナトリウム血症を誘発すると言う論文が発表されました。


纏めますと

1) 低ナトリウム血症で入院した14,359名と、3か月以内にPPIを服用した57,383名のコントロール群
   を比較して、その危険率を割り出しました。
   72%が高齢の女性との事です。

2) タケプロンは危険率が1.19、オメプラールは2.67、ネキシウムは2.89でした。

3) 論者は、高齢の女性ではタケプロンが安全としています。
   しかし、この研究は現在進行していますが、前向き試験での結果が出ていない様です。






私見)
 PPIに関しての疑惑は消えては現れの繰り返しですが、高齢者での使用に関しては注意が必要なようです。
 本研究ではパリエット、タケキャブは含まれていませんでした。
 取りあえず、稀ながら本リスクはPPI全般と解釈します。





ppi 低ナトリウム血症.pdf












posted by 斎賀一 at 19:50| Comment(0) | 消化器・PPI
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: