2018年08月28日

今シーズンのインフルエンザ・ワクチンのガイドライン

今シーズンのインフルエンザ・ワクチンのガイドライン
                 アメリカのCDCより
  
Prevention and Control of Seasonal Influenza with Vaccines:
Recommendations of the Advisory Committee
on Immunization Practices−United States,
                    2018–19 Influenza Season



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 夏休みが終わろうとしています。
職員の皆さん、頑張ろうとは言いませんが気を引き締めてインフルエンザに対抗しましょう。

何はともあれ、纏めてみました。


1) 今シーズンのワクチンは下記の4種類が含まれます。
    ・H1N1 (パンデミック09)    ・H3N2 (シンガポール) 
    ・B (ヴィクトリア)          ・B (やまがた)

2) 接種の時期
   2回接種の場合は、できれば4週間あける。
   1回目は入荷次第接種を勧めて、2回目は11月初めには終わらせておく。
   小児も高齢者も再接種は勧奨していない。
   インフルエンザ流行期間中にワクチンの効果がなくなるのでは、という懸念がある。
   しかし、効果の消失に関してはバイアスが係っている。つまりワクチンのミスマッチ、ワクチン接種後
   の抗体検査の不正確さなど。ワクチン効果の減少の報告もある。
   H3N2とBでは1か月に7%の効果減、H1N1は1か月に6~11%減
   特に乳幼児と高齢者には、減少の幅が多く認められている。
   しかし、6カ月経過しても効果はゼロにはならない。
   ヨーロッパの報告では、H3N2に対しては111日で効果がゼロになったとの報告もあるが、H1N1と
   Bに対する効果の減少は緩やかで、インフルエンザシーズンを通して50~55%は残っている。
   シーズンにより、流行の開始は予測が出来ません。また流行の型も様々です。
   勧奨としては10月末までには接種を完了しておく、としています。
   しかし、理想的にはインフルエンザが流行するまでに完了するのが効果的である。
   つまりインフルエンザが流行していても、12月末に接種する事が一番効果的である。
   (しかし、しかし、それにはインフレエンザが流行していても本人は罹患しないという条件が必要。
    理想を求めるか、はたまた現実に妥協するかです。勿論、本院は院長の性格から、現実を採り
    ます。)

3) 妊婦に関しては、例年通りに何時でも(any time)接種を勧めています。

4) ギランバレー症候群を6週間前に罹患した人は、ワクチンを控える。

5) 卵アルルギー
   製造過程で卵成分は0828-2.PNG 倍まで希釈されている。
   卵アレルギーの人でも軽症、中程度では接種をしても良い。
   しかし、他のワクチン同様にアジュバンドを含有しており、ワクチンそのもののアレルギー反応には
   注意が必要。 ACIPは接種後、15分の観察を勧めている。 (本院では従来通りとします。)

6) インフルエンザ治療薬との併用
   ワクチンを接種して48時間以内にインフルエンザ治療薬を投与すると、ワクチンの効果は2週間
   途絶える。  (受験生のように、ワクチンを接種して更に予防投与する場合を想定しての事だと
   思います。)

7) 他のワクチンとの同時接種
   副反応や効果に問題ないとの色々なデータが示されていますが、そのデータも限定的との事です。
   本院では例年通り、同時接種は行いません。




私見)
 毎年のインフルエンザ対策が、本院の診療体制の進化に結びついています。
 職員の皆で知恵を出し合いましょう。




Prevention and Control of Seasonal Influenza with Vaccines_ Recommendations .pdf










posted by 斎賀一 at 20:02| Comment(0) | インフルエンザ
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