2018年06月27日

中間型インスリンの復権

中間型インスリンの復権
 
Association of Initiation of Basal Insulin Analogs vs Neutral
Protamine Hagedorn Insulin With Hypoglycemia-Related
Emergency Department Visits or Hospital Admissions
and With Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes



0627.PNG



 インスリンは、重症の糖尿病患者に対する最後の砦的に捉える方が今でもおられますが、以前より膵臓が疲弊する前に早期にインスリンを導入する事が推奨されています。
インスリンは、現在殆どがヒト型インスリンです。ヒト型はヒトと同じインスリン構造を持ちます。その構造の一部を変えて作用時間や副作用の軽減化を行ったのが、インスリンアナログ製剤です。
本院では持続型(持効型)のトレシーバとランタスを採用しています。以前の私のブログもご参照ください。

 今回、雑誌JAMAよりヒト型インスリンの中間型が、時効型のアナログ型より有効との論文が出ました。
(本院でも中間型の少量を就寝前に注射する裏ワザを頻用していましたが、時効型のアナログ製剤の
登場により影を潜めています。)


論文を纏めてみますと

1) U型糖尿病患者の14~25%が、結局インスリンの導入が必要となる。
   最近では夜間の低血糖の予防と効果において時効型のアナログ製剤が主流になっているし、それを
   裏付ける論文が多く出されている。それを検証する意味で、今回の観察研究がなされた。

2) 2006~2015年まで観察しています。平均観察期間は1.7年です。
   最初から時効型のアナログ製剤を使用した1,928人と、最初は中間型を勧められた23,561人を
   比較しています。
   T型糖尿病は除外していますし、即効型を追加した症例も除外しています。
   当初のベースラインとしてのヘモグロビンA1cは、平均で両群とも同程度で9.4%でした。
   アナログ製剤はランタスと、それより遅れて発売になったトレシーバです。

3) 救急外来の受診や入院が必要になった低血糖症例は
   アナログ製剤が、11.9人/1,000人/年に対して、中間型では8.8人/1,000人/年でした。
   しかもヘモグロビンA1cの改善も、中間型の方がやや優位でした。

4) 論者は以前のアナログ製剤の優位を示した論文の問題点を列挙しています。
  (本ブログでは省略いたします。原文を参照ください。)
  結論として、中間型の方が費用も安いし効果も同等であり、中間型を選択するのは全く悪くは無いと
  しています。




         0627-2.PNG






 

私見)
 忘れ去られそうな薬剤が復権(ルネッサンス)を果たすのは、本田さんばかりでなく私もこよなく嬉しい
 ものです。


        チャチャチャ ♪  ニッポン!   頑張れ本田!!






本論文インスリン.pdf

本論文より.pdf

インスリン製剤.pdf

インスリンの解説.pdf


















posted by 斎賀一 at 19:46| Comment(1) | 糖尿病
この記事へのコメント
先生は、世間的に叩かれてる人に対して、とても優しいですよね〜(^o^)

以前も小保方さんとか、堀さんとかにもフォロ―してあげてましたもんね〜o(^o^)o

私も本田さんは頑張って〜‼と応援してたので、努力が報われて良かったと思いましたが。

それで思い出しましたが、友達に書道の師範がいるのですが...

書道教室の生徒さんでも、教室を始めた頃の数年は、賞をとれる子は元々才能がある子たちで、やる気があって頑張って何倍も書いて努力してる子が才能のある子には、かなわないんだよね...とよくぼやいてたのですが...(-.-)

友達もそう思ってきてたら、最近努力してきた子達がメキメキ上達してきて、逆転して賞をとれるようになってきたそうで〜o(^o^)o

それが才能がある子達が賞をとってきた事より、何倍も嬉しいと感激してたのですが〜(ToT)

私も色々な趣味があるのですが、お花の先生もセンスよりやる気と努力だと言うし、私の周りの経営者の方も同じ事を言ってましたが...

先生はどうなのかな〜(^-^)
Posted by at 2018年06月27日 23:10
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