2017年12月25日

インフルエンザ・ワクチン接種に卵アレルギーは心配ない

インフルエンザ・ワクチン接種に卵アレルギーは心配ない

Administration of influenza vaccines to egg allergic
recipients: A practice parameter update 2017



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 以前の私のブログでもアメリカのAAP(小児科学会)、CDCによるガイドラインから紹介しましたが、今期のインフルエンザ・ワクチンに関しても昨年と同様に卵アレルギーの患者さんに特別の配慮をしなくても接種してよいとなっていますが、その根拠なる研究を検証しメタ解析した論文が出ていましたので掲載いたします。


 纏めてみますと

1) アメリカでは卵アレルギーのある人は全人口の5%との事です。

2) 卵アレルギーの人にインフルエンザ・ワクチンを接種しても、アナフィラキシー(アレルギーの全身
   症状の事で、必ずしもショックを意味しません。)を起こす頻度は1人/10万人程度との事です。
   (ちなみに10人/10万人の重大な副反応が出現すればそのワクチンに対してはイエローカードが
   出ますし、10人/10万人の頻度の悪性腫瘍を希少癌と定義しています。)

3) 一般的なインフルエンザ・ワクチン接種での調査では卵アレルギーがある人の4,315人(その内、
   アナフィラキシーの既往が656人)に接種してもアナフィラキシーは起きていません。

4) 日本では承認されていませんが、インフルエンザ・生ワクチンでの調査では
   卵アレルギーのある人の955人(その内、アナフィラキシーの既往が412人)に接種してもやはりアナ
   フィラキシーは起きていませんでした。

5) 以上より、インフルエンザ・ワクチンを接種する際に問診で卵アレルギーがあるかを聞かなくても良い
   し、接種後に特別な時間的経過観察をしなくても良いとしています。
   但し、当然ながら一般のワクチン接種と同様の経過観察と、もしもの時のアレルギー反応対策を講じ
   ておかなくてはいけないとしています。





私見)
 以前のブログでも本院での方針を述べましたが、万が一でも卵アレルギーの人にインフルエンザ・ワクチンを接種して、強い反応が出た場合に責められるのは僕です。打たれ弱い私としましては、インフルエンザ・ワクチンの接種時には今まで通りに問診、経過観察を十分に行ってください。
 本院職員の皆さん宜しく!
 (離乳食前の乳幼児に関して事前に少量の卵の摂取を試みるかは、保護者に任せるとします。)





Administration of influenza vaccines to egg allergic recipients.pdf









posted by 斎賀一 at 21:03| Comment(2) | インフルエンザ
この記事へのコメント
私も子供の頃に、卵で蕁麻疹が出たので、学校の集団接種の時に、用紙にそれを記入すると、必ず何かチェックが入ってる人は、確認が必要になるので、毎回順番が最後にまわされるのですが...

注射に射たれ弱い私は、やらなくてもいいんじゃないかと少し期待してましたが(^o^)、大丈夫と毎回射たれてました(笑)



Posted by at 2017年12月28日 01:07
先生、先日はかえって申し訳ありませんでしたm(_ _)m

この症状が出るときは、むしろ生活習慣がよくなくて、自己管理に気を付けなくてはいけないと自覚しております。

かなり疲れていて、睡眠不足が続いていたのと、食生活もちょっとよくないなぁ...と思っていたのですが(>_<)

警告だと思っておりますので、生活習慣を少しづつ改善していきます〜(^^)/

小心もので、恐がりなので...(>_<)

先生以外に診ていただくのは、恐いのでどうか見捨てないで下さい〜(T_T)

今年も先生には沢山お世話になりました...

ありがとうございましたm(_ _)m

まだブログの更新があれば、年末のごあいさついたします(笑)
Posted by at 2017年12月28日 23:28
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