2017年09月29日

少量アスピリンは継続服用が大事

少量アスピリンは継続服用が大事

Low-Dose Aspirin Discontinuation and Risk of Cardiovascular Events



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 少量アスピリン(小児用バッファリン、バイアスピリン)は抗血小板作用があり、心血管疾患に用いられています。
今回の論文は、40歳以上の少量アスピリンを1年以上服用している60万人を対象に3年間調査し、その間の服用の中断の影響を調べています。

54%が2次予防(冠動脈疾患を罹患して、その再発を予防するための服用)で
46%が1次予防(冠動脈疾患や脳梗塞が発症しないように予防する服用)でした。

アスピリンを中止すると37%の心血管疾患の増加がありました。
2次予防では、アスピリンを中止すると1年間に36人中1人が心血管疾患を再発し、1次予防では1年間で146人中1人が心血管疾患を発症していました。
しかもその発生はアスピリンを止めて直ぐに起こり、3年間その傾向が続いていました。
 その説明として、中断によるアスピリンの抗血小板作用のリバウンドを挙げています。その事は動物実験で証明されているようです。
今回の論文でもアスピリンを中断して、他の抗凝固薬や抗血小板薬を併用していても、リバウンドは十分に予防出来ないという結果でした。
 外科手術などの前にアスピリンの中止が指示されますが、リバウンドを含めた観点から、その期間は24時間以内か7日以上開けた方が良いのかは不明としています。





私見)
 アスピリンの中断の仕方を、本論文では残薬より4群に分けて、なるべく厳格に検討しています。
  (下記のPDFを参照ください。)
 今後本院でも、患者さんの服薬指導に注意する必要がありますが、外科的処置の際の中断の指示も
 安易に決めない事、と思いました。




CIRCULATION.pdf

アスピリン中断.pdf











posted by 斎賀一 at 20:53| Comment(0) | 循環器
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