急性妊娠脂肪肝
Acute Fatty Liver Disease of Pregnancy: Updates
in Pathogenesis, Diagnosis, and Management
in Pathogenesis, Diagnosis, and Management
一般的に妊娠初期は不安定で注意が必要ですが、妊娠後期は安定期とされています。
今回の論文で、妊娠後期で胎児由来の脂肪酸に対する酸化酵素の欠如により、母体の肝臓に重大な脂肪変性が生ずる疾患、急性妊娠脂肪肝の啓蒙を含めた警告をしています。
本病変は稀ではありますが、実地医家が認識しておく事の重要性を説いています。
早期発見により、母体の死亡率は100%から10%に減少しています。
これは、診断がつき次第胎児の早期での分娩を勧めており、その結果、最近では妊婦の予後は好転しています。 しかし残念ながら出産児の死亡率は20%を推移しているとの事です。
診断基準として、Swansea criteriaがあるとの事で下記に掲載いたします。
昔の妊娠中毒症と言われた病名の中にヘルプ症候群(HELLP)がありますが、
今回の急性妊娠脂肪肝と症状が良く似ているとの事です。
上の表は下記のPDFを参照
私見)
実地医家として妊娠後期の腹部症状には十分な注意が必要と、改めて認識いたしました。
Access _ Acute Fatty Liver Disease of Pregnancy_ Updates in Pathogenesis, Di.pdf
HELLP.pdf