2017年01月28日

発作性心房細動は予後が良い

発作性心房細動は予後が良い
 
Stroke and Mortality Risk in Patients With Various Patterns of Atrial Fibrillation



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 発作性心房細動も他の型の心房細動と同様に、心源性脳梗塞を起こす危険があると言われています。そのため発作性心房細動でも、脳梗塞の予防のために抗凝固薬を服用する事が勧められています。
 今回の論文では、そうは言って、も発作性心房細動は脳梗塞や心血管疾患を併発する危険率が、他の心房細動の型より低いとの報告です。

心房細動の型(分類)を下記に示します。




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CHADS2-VASスコアーについても下記に示します。

http://www.xarelto.jp/ja/home/medical-care-calculator/chadsvas/




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        上記の点数が多ければ脳梗塞の危険が増加します。



論文の要旨をまとめますと

1) 21,105人の心房細動患者を対象にしています。

2) 平均年齢は71歳、予測危険率を表すCHADS2-VASスコアー(以降はスコアーと記載します。)は
  平均で2以上、 経過観察は2.8年間

3) 発作性心房細動が25%、持続性心房細動が23%、永続性心房細動が51%

4) 発作性心房細動は、脳梗塞や心血管疾患の併発が少ない。

5) 筆者は下記の様に考えているようです。

  *スコアーが1〜2の時
   発作性心房細動では、脳梗塞の危険率は低いので抗凝固薬を使用しない場合もあるが、使用する
   場合は出血の副作用が少ないリクシアナを用いる。
   一方、他の心房細動の型では、抗凝固薬を全ての患者で用いるしその種類は何れでもよい。

  *スコアーが3以上の時
   どの型の心房細動でも抗凝固薬を用いてその種類は問わない。




私見)
 発作性心房細動は予後が良いと言っても脳梗塞の危険率はあり、また他の大模試験では、発作性心房細動は他の心房細動と同等の危険率とする報告もありますので、抗凝固薬のリクシアナを用いるのが安全だと考えています。




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発作性心房細動.pdf







posted by 斎賀一 at 15:07| Comment(0) | 循環器
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