2016年02月15日

膵管内乳頭粘液性腫瘍膵腫瘍のIPMN(膵腫瘍)

膵管内乳頭粘液性腫瘍膵腫瘍のIPMN(膵腫瘍)
 

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 この疾患は、エコー診断が進歩して、外来でもよく見られるようになりました。
本院でも疑いがあれば2次施設に精査を依頼します。
(主膵管の拡張は、小さな膵癌が隠れている事がありますし、また若干ですが、IPMNは他の場所に膵癌を合併するとの報告もありますので、一度はCT検査をお勧めします。)
 本疾患には主膵管型と分岐型があります。IPMNは悪性のポテンシャル(進展)があり、low-gradeとhigh-gradeに分かれます。一般的に主膵管型はhigh-gradeで、分岐型はlow-gradeが多いようです。(highは悪性化しやすい。lowはしにくい。)


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 主膵管型は手術の適応になるようですが、問題はこの分岐型です。
患者さんはよく主治医から、癌に進展する可能性は〇パーセント。と説明されます。
心配でインターネットをご自分で調べます。私もこの機会に、インターネットでIPMNを検索しましたら、色々出てきました。
これを読んで患者さんは、理解や納得がいけば幸いですが、何やら心配が増幅しないか心配です。
自分が病気になると分かるのですが、悪化が2%でも10%、50%でも心配に変わりはありません。
IPMNのガイドラインが出てから、やや治療方針が独り歩きしてはいないでしょうか。


私見)
 私は浅学の身ですので、信頼できる文献をご紹介して、私の今の見解とさせていただきます。


 (私見のつぶやき)

    分岐型の場合は、癌になる率は年間1%と低い。
    
    結局
    1)黄疸がある。   
    2)嚢胞の中に腫瘍性病変がある。
    3)主膵管が1cmと拡張している。
   
    以上の所見がなければ、1年に2回程のエコーや、その他の検査で経過観察していれば
    良いのでは?


  ↓ お勧め文献です。

   IPMNドクターサロン.pdf


  ↓ お読みください。   (uptodateより)

   IPMNの手術適応.pdf
   IPMNの予後.pdf
   分岐型のアルゴリズム.pdf


posted by 斎賀一 at 20:10| Comment(0) | 消化器・PPI
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