運動は週末だけでもいいかも
Accelerometer-Derived “Weekend Warrior” Physical Activity
and Incident Cardiovascular Disease
以前の私のブログでも週末の運動家(active weekend warrior)の効果について紹介
しましたが、同じ研究の後、解析と思われる文献が雑誌JAMAに掲載されていますので紹介
します。
紹介した以前の文献では平均年齢41歳でしたが、今回の論文では62歳と高齢者を対象にして
います。また1週間の運動量で、230分以上も検討しています。
1) ガイドラインに沿って150分/週を目標として、週末型とは運動時間の50%以上が
週末の1〜2日に集中しているタイプで、通常型とは週末の運動時間が50%以下に
分散したタイプです。150分/週以下がコントロール群です。
2) 主要転帰は心房細動、心筋梗塞、心不全、脳卒中です。
3) 結果
89,573人が対象で平均年齢は62歳、女性が56%です。
週末型が42.2%、通常型が24.0%、コントロール(非活動)方が33.7%でした。
コントロール群と比較して、週末型も通常型も心血管疾患の予防には同程度でした。
この傾向は運動量が増えても同じ傾向です。
ただ、脳卒中に関してはそれ程の効果は認められませんでした。
WWは週末集中型、MVPAは中等度以上の運動を意味します。
4) 考察
現代人では時間的余裕がなく、どうしても週末に運動が集中してしまいます。
それに対して本研究内容は受け入れやすい結果です。(accessible)
更に関節、筋肉のダメージに関しても週末型が悪い傾向ではありませんでした。
私見)
運動量は年相応、個人差、環境次第で良いと思います。
私は、猛暑で運動量が半減しています。
本論文.pdf1 運動は週末だけ斎賀医院壁新聞.pdf2 運動 ブログ以前の文献.pdf