もう一つの世界一・3+1の戦い
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2023
侍ジャパンの世界一には、涙が出るほど感動しました。
栗山監督がWBCの戦いの前に、先人の名監督の言葉を語っていました。
三原監督の「人は奇策というけれど自分にとってはセオリーだ」
野村監督の「指導者の器以上には組織は大きくならない」
先人の野球哲学を徹底的に勉強した努力家である栗山監督。WBCでの采配には感動しました。
WBCの感動が消えない中で、パティシエ世界大会の再放送を遅ればせながら見ました。
結果を知らなかった私は、この3人ではメダルもだめだと放送前半では思ってしまいました。
日本での準備段階で、日本代表の3人に対して先輩パティシエの酷評が続きます。
「どこまで俺が言っても、お前が変わらなかったら何も変わらないんだよ。」
パリでの本番では、日本チームに対して大会主催者側のミスが続きます。
コンセントの不具合、冷凍庫の温度設定の故障...。
しかし日本チームは主催者側に文句も言わず、責任転嫁も考えず、柴田は「こんなところで
負けてたまるか。絶対に負けん。」
アクシデントに対して「初めて経験する事が起きてしまった。しかし絶対に大丈夫。」
チーム全体でギリギリ助け合います。また、努力家の三人には引き出しが多くありました。
鈴鹿は先輩の意見を聞きつつも、最後は自分の意志を変えずに崩壊するかもしれない大きな
飴細工のクジラを作りあげました。
最後の優勝の瞬間は、WBC準決勝の村上の逆転打と同様に涙が出るほど感動しました。
勝利インタビューに高橋は答えて「我々にはスターがいません。互いを信じてチームワークで
乗り切りました。」と締めくくります。
最強のスター集団のWBCとはやや趣を異にして、何か清々しい感動を覚えました。
ただ両集団には共通する点もありました。互いを尊重しリスペクトする点です。
苦しみも勝利の喜びも、全員が共有していたことです。
凡人の私も、頑固に負けてたまるかと踏ん張って、窮地でも冷静に対応したいものです。
さて問題は、私が指導者として集団以上の器かどうかです...。
まだ時間はたっぷりあります。
日本が見事優勝.pdf