従来型ワクチンのブスター接種後の有効期間
Durability of Booster mRNA Vaccine against SARS-CoV-2
BA.2.12.1, BA.4, and BA.5 Subvariants
BA.2.12.1, BA.4, and BA.5 Subvariants
4回目のブスター接種を行った方のワクチンの有効期間を調べた報告が、雑誌JAMAに掲載
されています。オミクロン対応のワクチンが今後2種類予定されていますが、本論文は従来型
ワクチンのブスター効果についての報告です。
オミクロン株は武漢変異型に比べてワクチンの作用をすり抜けて(エスケイプ)、その効果を
減弱させると言われています。
ブスター接種の1〜3、4〜6、7〜9か月後の中和抗体を調べています。
1) ブスター接種をした参加者はファイザーワクチンが24名、モデルナワクチンが22名です。
14名が(14/46)がブレイクスルー感染をしています。
全ての新型コロナウイルスに対する中和抗体は、ブスター接種後1〜3か月後のほうが
7〜9か月後に比べて1.7倍多い結果でした。(逆に言えば1.7倍低下しています。)
2) 30日後の中和抗体の低下率は武漢変異型で17.53%、オミクロン変異はBA.2.12.1で
18.44%、BA4/5で19.55%と、その低下率は増加しています。
新型コロナに感染した人の場合は、その後のブスター接種によって中和抗体が一層増加
しています。所謂ハイブリット型です。
私見)
オミクロン株対応のワクチンによるブスター接種が始まっていますが、概ね従来のワクチンと
同程度と考えています。
下記のグラフからBA4/5では4〜6か月で効果は減弱していますが、オミクロン対応では若干
マシかもしれません。
(点線以上が有効値)
ウイズコロナが叫ばれていますが、本当の意味では一般的な経口薬が市上されてからだと
思います。
コロナワクチンDurability of Booster mRNA Vaccine against SARS-CoV-2 BA.2.12.1, BA.4, and BA.5 Subvariants.pdf