ペニシリンアレルギー段階的チャレンジテスト・2022年版
<患者さん用>
ある監督の言葉を借りて... 「長らくお待たせしました。」
実地医家の外来での抗生剤の使用は、ガイドラインに則て使用する事が大事です。
第一選択薬はペニシリン系でなくては不適切との風潮です。
そこで、職員に協力してもらい改定版パンフレットを作成しました。
ペニシリンを初めて使用する場合、基本的には段階的少量チャレンジテストです。
下記にその基本姿勢を記載します。
・対象は、低リスクの患者さんが基本です。
先ずはアレルギー問診表に記載してもらう。
・チャレンジする量は1/10
チャレンジテストが陰性の場合に、処方の抗生剤を服用開始する。
・ステップT
健康な時に院内でチャレンジテストを行い、1時間の経過観察
・ステップU
発熱外来で診察時にチャレンジテストを行い、処方薬が出来るまでの1時間を院内か車で
待機し経過観察
・ステップV
発熱外来でチャレンジテストを行い、15分間は院内待機観察
更にトータル1時間、自宅での経過観察
・ステップW
全て自宅でのチャレンジテストをお願いする。
・ステップX
夕方でのチャレンジテストではセファロスポリン系とする。
セファロスポリン系からペニシリン系への変更時は、自宅でのチャレンジテストも可とす。
セファロスポリン系のチャレンジテストも同様に1/10量で施行
・アレルギー反応が出た場合は専用電話に連絡をお願いする。
私見)
先ずは実施してみます。不都合な点がありましたら、お申し出ください。
改訂版を行なっていきます。
今までのブログを下記に掲載します。
1 ペニシリンアレルギーに対する経口負荷試験.pdf
2 抗生剤アレルギー歴.pdf
3 JAMA改訂版.pdf
4 ペニシリン既往歴.pdf
5 JAMAパンフレット.pdf
ペニシリンアレルギー_.pdf
ペニシリンアレルギーに対する経口負荷.pdf
ペニシリンアレルギーに対する直接チャレンジテスト_.pdf
ペニシリンアレルギーの経口負荷試験.pdf
ペニシリンのアナフィラキシー反応.pdf
ラクタム系を必ずしも避けなくても良い.pdf