2022年04月19日

無症状の濃厚接触者・2回抗原検査の活用法

無症状の濃厚接触者・2回抗原検査の活用法

Comparative Effectiveness of Single vs Repeated Rapid SARS-CoV-2 Antigen
Testing Among Asymptomatic Individuals in aWorkplace Setting



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 雑誌JAMAにニューヨークの企業従事者を対象にして、無症状の抗原検査の精度を検討した研究
が発表になっています。


1) 2020年11月27日から2021年10月21日までに、訓練をした担当者が鼻腔スワブで抗原
   検査を行っています。Quidel社とAbbott社製を使用しています。
   対象者は、新型コロナのいずれの症状も有していません。
   抗原検査が陽性の場合は、1時間以内に2回目の抗原検査を実施しています。
   確認としてPCR検査も行っています。

2) 参加者は179,127例、平均年齢36歳、男性58%です。
   1回目の陽性者は623例(0.35%)で、その内PCR検査で238例(38%)が真の陽性で
   385例(62%)が擬陽性でした。
   623例の内569例(91%)が、1時間以内に2回目の抗原検査を実施しました。
   1回目に陽性だった569例の中で、2回目の陽性は224例でPCRも陽性は207例です。
   精度は92%となります。
   1回目に陽性で2回目が陰性だった345例の内、328例(95%)がPCRでも陰性でした。

3) 結論
   2回の抗原検査が共に陽性の場合を、真の陽性とする本検査法の精度は94%でした。
   現在は家庭で1回の抗原検査が勧められていますが、2回行う本方法は有益かもしれ
   ません。






私見)
 本院の外来でも個人で抗原検査を行って来院される方が目立ちまじめています。
 実際は2回目の抗原検査を行うより、PCR検査に移行しています。
 ただし、職場での無症状の定期的な検査体制として1回目の抗原検査を行い、陽性者には
 2回目の抗原検査を続けて実施し、2回とも陽性なら自宅療養とし、症状があればPCR検査に
 移行するストラテジーは納得がいきます。






職場 抗原検査.pdf










posted by 斎賀一 at 19:39| 感染症・衛生