小児は新型コロナ感染後の抗体は少ない
<短 報>
Reduced seroconversion in children 1 compared to adults with mild COVID-19
オーストラリアからの報告です。
デルタ株が流行する前の2020年5月から10月の間のデータです。
1) 新型コロナの診断をPCR検査で行い、入院を必要としない軽症患者を対象として抗体を
調べています。血液検査は平均41日で行っています。
対象は小児が134人(18歳以下)、成人が160人(19〜73歳)です。
その中で登録は108人で、57人が小児(平均年齢は4歳)
51人が成人(平均年齢は37歳)となっています。
2) 抗体は小児で37%(20/54)、成人は76.2%(32/42)でした。
ウイルス量とは関係ない結果です。
成人は有症状の場合は無症状に比べて抗体価が3倍高い。
成人の場合には細胞免疫は液性免疫と同様に認められましたが、小児の場合は細胞
免疫も低値です。
3) 小児の場合に症状が軽症と、この免疫の低下が関連するかは今後の研究を待たなくては
ならない。更に小児でのワクチン接種による抗体産生に関しても問題を提起している。
私見)
12歳以下のワクチン接種に関して、以前ブログしましたが更なるエビデンスが必要です。
海外では治験に対してお金を払う制度が一般的との事です。
ある意味では、日本は平和な国かもしれません。
Reduced seroconversion in children compared to adults with mild COVID-19.pdf