喫煙は新型コロナに悪影響
Smoking and COVID-19 outcomes: an observational and
Mendelian randomisation study using the UK Biobank cohort
Mendelian randomisation study using the UK Biobank cohort
喫煙は、新型コロナ感染に防御的に働くとの研究結果が、以前にあったようです。
それに対する反論の論文が出ています。
1) 2020年8月18日までの集計です。
421,469人の参加者です。
3.2%がPCR検査を受け、0.4%が陽性でした。 (1,649人が新型コロナ感染と診断)
0.2%(968人)が入院、0.1%(449人)が死亡しています。
(コロナ患者の半分が入院し、さらにその半分が死亡とはすさまじいデータです。)
2) 結果は、非喫煙者に対して喫煙者は入院の危険率が 1.80で
死亡率はたばこが1〜9本/日で危険率は 2.14、10〜19本/日で 5.91、
20本以上/日 で6.11です。
喫煙の遺伝子(下記参照)を調べても、感染の危険率は 2.51、入院は 5.08、
死亡は10.02でした。
(理化学研究所(理研)⽣命医科学研究センター統計解析研究チームの鎌⾕洋⼀郎チームリーダー
的場奈々特別研究員(研究当時)、秋⼭雅⼈リサーチアソシエイト(研究当時)らの共同研究グループ
は、バイオバンク・ジャパンに参加した⽇本⼈約16万⼈の遺伝情報を⽤いた、⼤規模なゲノムワイド
関連解析(GWAS)により、喫煙習慣に関連する新たな7カ所の感受性領域(遺伝⼦座)を発見し、
さらに喫煙習慣と11種類の病気(⼼疾患や喘息、慢性閉塞性肺疾患、後縦靱帯骨化症など)の発症
リスクが遺伝的に相関していることを⾒いだしました。) ネットより
3) 喫煙により肺疾患のCOPD、心血管疾患の増悪が指摘されています。
論者はこのコロナの時代に、喫煙をやめることを強く勧めています。
私見)
新型コロナに関しては危険因子がいろいろ想定されていますが、喫煙はその重要な因子の様です。
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