2021年09月13日

降圧剤は少量多剤併用が有効

降圧剤は少量多剤併用が有効

Initial treatment with a single pill containing quadruple combination of quarter doses of  blood
pressure medicines versus standard dose monotherapy in patients with hypertension (QUARTET)



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 日本のガイドラインでも少量単剤から始まり、次のステップは少量の2剤から3剤の併用療法が基本
です。
今回の雑誌LANCETのオーストラリアからの報告では、最初から4剤併用が有効との大胆な提言です。


QUARTET研究を纏めてみますと

1) 18歳以上の高血圧患者を対象にしています。
   2017年6月8日から2020年8月31日まで743人を登録して、最終的には591人を対象に調べて
   います。
   300人が最初から4剤併用群(イルベサルタン37.5mg、アムロジピン1.25mg、降圧利尿薬、
   βブロッカーのメインテート2.5mg)で、291人が単剤群(イルベサルタン150mg;本院では
   イルベタン、アバプロ)です。
   血圧のコントロールが不十分な場合は、両群ともアムロジピンを5mg追加しています。

2) 結果は3か月後で、4剤併用群は単剤群に比べて6.9mmHg低下して、12か月後では7.7mmHg
   低下していました。
   血圧コントロールも4剤併用群では81%で、単剤群は62%とアムロジピンの追加を必要として
   いませんでした。
   薬の副作用(忍容性)は4剤併用群で3%、単剤群は1%でした。





   

私見)
 日本のガイドラインより、多剤併用のそれぞれの薬用量が少なくセッティングされています。
 そうは言っても、日本では最初から併用療法は馴染めませんが、参考になる文献です。







本論文.pdf









posted by 斎賀一 at 20:27| Comment(2) | 循環器