イベルメクチンは効果があるのか その2
Ivermectin to prevent hospitalizations in patients with COVID-19
(IVERCOR-COVID19)a randomized, double-blind,
Placebo controlled trial
(IVERCOR-COVID19)a randomized, double-blind,
Placebo controlled trial
雑誌BMCにアルゼンチンからの報告がありました。
1) 2020年8月19日から2021年2月22日までの入院を要さないコロナ患者、501人を登録して
います。 平均年齢は42歳です。
イベルメクチン投与群が250人と、プラセボ群の251人を比較しています。
イベルメクチンの投与量は12mg/日を2日間服用で合計24mgです。
2) 主要転帰は入院の阻止率です。
3) 結果は、入院率はイベルメクチン群が14人/250人(5.6%)に対して
プラセボ群は21人/251人(8.4%)でした。
(若干は効果があるようですが筆者は著変なしとしています。)
入院までの期間も同等で差はないとの結論です。
人工呼吸器の装着期間はイベルメクチン群が5.25日でプラセボ群は10日でした。
4) 結論としては、イベルメクチンの入院阻止の効果はあまりないとしています。
私見)
日本人として効果は若干あるようにも見えるのですが、やっぱりだめですか。
その他の文献として下記に掲載します。
・雑誌NEJMにイベルメクチンの副作用について掲載しています。
特に小児における神経症状には注意が必要の様です。
・日本でのガイドラインでは新型コロナに対してイベルメクチンの使用を推奨していません。
・海外におけるイベルメクチンの論文集があります。
出荷制限によりイベルメクチンは本院において手に入りません。
ネットで海外から個人輸入が可能かもしれませんが、家畜用のイベルメクチン製剤も混ざっており注意
が必要です。
1 本論文 (3).pdf
2 NEJM Ivermectin1.pdf
3 コロナガイドライン 厚労省 イベルメクチン.pdf
4 コロナガイドライン 厚労省 重症度分類.pdf
5 イベルメクチン論文集.pdf