Long COVID ;新型コロナ後遺症
Long COVID:
A ‘mysterious’ syndrome with ‘no clear pattern’ of symptoms
日本でのLong COVIDの報告では、発症から60⽇経った後に嗅覚障害(19.4%)、
呼吸苦(17.5%)、だるさ(15.9%)、咳(7.9%)、味覚障害(4.8%)があり、さらに発症から120⽇
経った後にも
呼吸苦(11.1%)、嗅覚障害(9.7%)、だるさ(9.5%)、咳(6.3%)、味覚異常(1.7%)があるとの
事です。
ネットの healio に記事が載っていました。
・筆者の実際の診療経験からは、スタミナ不足と関連した物忘れ、倦怠感、呼吸苦が主でした。
・4週間後にLong COVIDの症状で受診しています。
興味深いことに受診する人の多くが入院などの重症者でなく、軽症者だったとの事です。
しかもLong COVIDは、多臓器障害を呈していました。
休息をとることにより症状は軽快しますが、身体能力の低下により糖尿病、うつ傾向、疲労感が
表れます。
・非入院者73.435人の30日後のデータを、コントロール群4,990,835人、コロナで入院した13,654人、
季節型インフルエンザで入院した13,997人と比較検討しています。
30日以上のLong COVIDでの非入院群では、死亡率が60%増加しています。
危険率は1.58となります。
入院群30日以上のLong COVIDでの入院群では、死亡率が51%増加して危険率は1.51です。
一番多い合併症は呼吸器疾患です。続いて神経疾患、心血管疾患、消化器疾患となり
ます。
加えてメンタルヘルスの問題にも直面します。
・現時点では、4週間後に認められるのをLong COVIDと定義しているようです。
特に20〜60歳の女性に多い傾向です。
興味深いことに、最初の病状が重症でなくてもLong COVIDは進行するということです。
・最後に記事は次の言葉で締めくくっています。
‘Let’s not drop the ball’ ボールを落とさないようにしよう
“a bit of medical gaslighting” ささやかな医療のガス灯を灯そう
私見)
Long COVIDでは心血管疾患や糖尿病が顔を出すということ。さらに物忘れを含めたメンタルヘルスの問題 が影を落とします。
デルタ株の出現、急なワクチン供給の制限、発熱外来の混乱など皆様にご迷惑をおかけしています。
職員の皆さん、小さなガス灯をともし続けましょう。
頑張れ、瀬戸君、水野君。我々も誹謗中傷には負けないよ。
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