アストラゼネカ・ワクチンの血栓症はまれ?
Very rare thrombosis with thrombocytopenia after second AZD1222 dose
: a global safety database analysis
: a global safety database analysis
アストラゼネカ・ワクチンの安全性を強調した見解が、雑誌Lancetに掲載されています。
アストロゼネカのスタッフが、世界からデータを集積しての解析です。
アストラゼネカのワクチンにおいては、TTP(血小板減少を伴う血栓症)の副作用が報告されています。
TTPの原因として、抗血小板因子のPF4に対する抗体が主体と考えられています。
今回の報告を纏めてみなすと、
1) アストラゼネカの、ワクチン2回接種後13例のTTPを報告しています。
45〜85歳で60%が女性で、当初の報告より男性が多い比率です。
2) 基礎疾患としては、11例が判明しています
・1例の肺血栓症
・1例の血小板減少症
・3例の担癌患者
・1例の新型コロナ感染者
・その他として降圧剤、抗凝固薬、スタチンの服用
3) PF4に対する抗体は3例/13例で陽性で、10例は陰性でした。
4) 13例の転帰は、
・6例が回復せず
・3例が回復
・3例が死亡
・1例が後遺症を伴って回復
5) 結論的にはTTPの発生率は、アストラゼネカのワクチン2回接種後14日間で、
2,3人/100万人でした。これは一般的なポピュレーションと比較しての発生率で、
2021年4月30日までの集計です。
2回接種者は560万人で1回接種は4900万人の合計です。
今までのヨーロッパの別の報告では、同時期までの英国とEUの4923万人の1回目接種後の
接種者におけるTTPの発生頻度は、8,1人/100万人でした。
(ヨーロッパの報告では、1回目の接種者の中での発生率で当然、自然発生的なTTPも含まれ
ますが、本報告では一般のポピュレーションを比較して2回接種後の発生率です。
当然ながら、奇異な部位での静脈血栓症は本ワクチンの副作用の可能性が濃厚です。)
私見)
政府は、アストラゼネカのワクチンに舵取りをし始めています。
アストラゼネカワクチンの生きる道は、m-RNAワクチンとのハイブリッドしかありません。
それが有効かつ便宜性も勝ることを丁寧に専門家が説明すべきです。
株のトレーダーじゃないのですから、感染症の予測ばかりでなく、多方面の政策決定を進言し国民に説明すべきです。
私が、子供に電話をすると最初から「なによ」から始まります。
オミさんの説教じみた顔は、もううんざりです。
アストラゼネカワクチン.pdf
アストラゼネカのワクチンの報告.pdf